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呼子

80話目です。

「お、お願いしますよ~おじさんって言ったこと謝りますから……案内してくださいよー」

「嫌だね! 君達みたいな若者は冒険すべきだと思うな!」

「そんなこと言わないで……」


おじさんといったのはザックさんではなくルーノ先輩なのだが。まぁ、当のルーノ先輩はそんな事は知らんとシナバーさんが案内を了承してくれるのを待っているのだが。


「お願いします! この一回だけですから!」

「ぜっっったいに、嫌!!」


二人とも、一歩も譲らない。譲れない。しかし、このままでは何も変わらない。案内が受けられないのなら、それはそれで別の帰り道を探すこともできる。だがこの状況ではそれもできない。


「そもそも! 僕の家をめちゃくちゃにしておいて偉そうなんだ君達は~!」

「そんなこと言ったってアルスさんを探さないといけなかったんすからしょうがないでしょ!」

「ど、どうしたら案内してくれますか? シナバーさん」

「えぇ~? じゃあ新しい2LDKの家を建ててくれるなら案内してやらないこともないかな。」

「つ、2LDK……」


一人で暮らすには広くないか? というか、要望が大きすぎて、さすがにこれは……


「家がほしいの? そのくらいならあげられるわ。」


流石はお姫様だ。

これにはシナバーさんも満面の笑顔で受け入れてくれた。


――――


「ま、まだ先なの? 随分歩いたけど。」

「まだまだだよ? これから、坂を上って、坂を上って、そして坂を上るんだ。」

「上ってばっかじゃない! そんなに地上から遠いの?」

「かなり落ちましたよね。よく生きてたなーっていうくらい。」

「しかも騙されて落とされてね。でもアルスがいたのは嘘じゃなかったみたいだけど。」

呼子(よぶこ)に騙されたのかい? あれに耳をかしちゃダメだよ。」

「シナバーさん、知ってるんですか?」

「知ってるもなにも、この洞窟に呼子と一緒に住んでるようなものさ。彼にも悪気があるわけじゃないみたいだけどね。」


呼子……人工知能であるポラリスがそうなのっているのだろうか。完全に騙されたとおもったが、半分は本当だったりと、よくわからない。できればちゃんと話がしたいのに……

最後まで読んで頂いた方、誠にありがとうございます。

面白かったらブックマーク、感想よろしくお願いします。

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