星々の導き手
75話目です。
「ど、どうするんですか、レイ先輩……このまま帰るわけにも行きませんよね?」
「といっても、返してもらえないらしいじゃない? だったらもう帰っても言いと思うんだけど」
「ダメですよ! ど、どこにいるかはわかりませんが、探しましょうよ!」
「カルソーヌってものすごく広い町よ? ここだけで国が作れるくらいにはね。そのなかをどう探すのよ。」
「それは……」
確かに、この広大な町の中、土地勘もない私たちが一人の人を追いかけるのは無謀すぎる。
かといって、置いて帰るわけにも……
「ざ、ザックさん! アルスさんの居場所に心当たりはないんですか?」
「え? アルスさんのっすか? うーん……まぁそんなに遠くにはいかないとは思いますけど……」
「遠くってどのくらいですか?」
「まぁ城下の繁華街すら全部周ったことも無いくらいっすから、近くだと思いますよ。」
「まだ手がかりが少ない……このお城も相当広いんでしょう?」
「まぁそうなんすけど、人が住んでるから王やお妃サマでも許可がないと入れない場所があって、そこにはアルスさんもいかないと思うっす。」
「でも、それがプライベートな場所ならアルスさん? にそこにいかれたら私達は入れないってことよね。」
うーん。と、皆で頭を捻る。自分で住んでいる城なんだから、詳しいのは当たり前で、私たちが探してるということがバレたらもっと複雑に逃げ隠れてしまうかもしれない。
『ふむふむ、どうやら手詰まり。ということだね?』
「そうなんすよね……え?」
「私じゃないわよ」
「だ、誰っすか?!」
『まぁまぁ、そんなに慌てないでくれ。僕が君達の導き手となろう』
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