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七色の街

64話目です。

「ねぇ、さっき話してたの、誰? また知り合い?」

「あ、そ、そんな感じです……多分?」

「ふーん。まぁ良いけど……とりあえず、これから王都の関所に行くわよ」

「関所ですか。ここからどのくらいのところにあるんですか?」

「川の向かい岸だから、30分くらいかしら。まぁ町並みも華やかだし、退屈はしないと思うわよ。」

「街の中に川が流れてるんですね~」

「とにかく大きな街だからね。ほら、もう繁華街が見えてきた。」


……と、そんな感じで繁華街をよそ見しながら通り抜けてきた。

言われた通り賑わいがある活発な街で、道中に美味しそうな匂いが幾度も鼻腔を刺激したし、魅力的な(用途の分からない)商品のめじろ押しだった。

見るだけでも楽しめる街並みは、観光ならもっと愉快だったのだろうとみんなが思っていた。実際、呼び込みにつられてよく分からないお守りのようなものを買わされそうになってるルーノ先輩もいた。

そしてやっとのことで関所までたどり着いた


「関所……というだけでもかなり大きいですね。」

「毎日大勢の観光客が来るわけだから、小さくちゃやってらんないしね。」


なるほど。この世界では関所というのは空港の検閲のような役割をしているらしい。繁華街の雰囲気のみを楽しみに来る人は少なくないので、それよりも奥に関所は作られたんだとか。


……で、関所での手続きは特になんともなく終わった。強いて言うなら内装が軽い城は建てられるんじゃないかという具合には豪華であったこと以外は普通だった。

そして、これから向かうのはカルソーヌ領主……つまりこの国の国王が住む所のカルソーヌ城(シャトードカルソーヌ)らしい。

なぜ、連れ去られたお兄ちゃんを探すだけなのに王さまのお城まで行かないといけないのか。それは、お兄ちゃんを連れ去った犯人が、城の中にいるらしい。

…………それがわかっているなら私たちが出向く必要もないのではと思うが。まぁ身内だし助けにいかなければならないのは道理だろう。そうに違いない。

しかし、城にはいるにはそれなりの時間待たないといけない。何せ国王は忙しいのだとか。



最後まで読んで頂いた方、誠にありがとうございます。

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