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虹の根の都

63話目です。

「……サン、くろねサン!」

「は、はい?!」

「おはようございマース! もうすぐ王都デスよ!」

「あ、そ、そうか……おはようございます。」


場所に乗り込んでから待つこと1日。いつの間にか眠ってしまっていたが、ようやく王都カルソーヌに到着らしい。

窓の向こうからは朝日が昇るのが見え、更にその先には都を囲む巨大な壁が見えた。


「大きいですね……」

「カルソーヌは、通称虹の根の都と呼ばれているんデスよ!」

「虹の根? 何か曰くがあるんですか?」

「そうデスね……王都カルソーヌ、つまりこの国が非常に強力な国であることも理由の一つデスね。昔、この世界は戦争の絶えない世界だったのデス。でも、カルソーヌにあるお城カルソーヌ城(シャトードカルソー)に住んでいる王族の方が、今の平和な世界を作ったらしいのデス。」

「この世界にも戦争はあるんですね。」

「そうデスね。 シリウスサンが予想した通り、世界は変わっても人間は変わりまセンでした。でも平和になったのデス! だから虹の根と呼ばれているんデスよ!」

「じゃあ素敵な国なんですね!」


ハイ! と笑顔と共に返事が来たので、観光気分が加速してしまう。一応、お兄ちゃんを助けにいかないといけないのだが、平和な国ということだったり、結社(ギルド)のみんながそこまで深刻に見ていなかったりで緊張が嫌でもほぐれてしまう。

そんなこんなでまたしばらく馬車に揺られていると、大きな壁の門の前で馬車が止まった。


「王都に到着しました。」

「ありがとうございました!」

「ダンケシェーン!」


そして、後続の馬車からもみんなが降りてきたので、王都に入るために門の方まで向かった……が、


「こんな所にいたのかズートリヘス。随分遅いから心配したよ……」

「oh! アルクトス3日ぶりデース! お元気デシタか?」

「あぁ、まぁね……それで、そっちの人は誰だい?」

「あ、こっちはデスね……」

「ちょっと待ってください!! あ、あなたアルクトスさん?!」

「そうだよ。僕はアルクトス。君は?」

「く、くろね……です」

「そうか、くろねさん。はじめまし…………え?」

「く、くろねです」

「……………………そ、そうか! 王都で良い思い出を作れると良いね! それじゃあまあどこかで!」


そういって、ズートリヘスを引きずりながら去っていってしまった。

アルクトス……ということは人工知能達のリーダーだと思うが、反応からして間違いはないだろう。

まさかここで会うとは思ってもいなかったのか、無かったことにして消えてしまった。

それにしても、随分と王子様みたいな格好をしていた。反乱を企て、実行した先導者というものだから、もっと悪みたいな格好かと思ったが……というか、人工知能はみんな特徴的すぎる気がする……


最後まで読んで頂いた方、誠にありがとうございます。

面白かったらブックマーク、感想よろしくお願いします。

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