密月と空
56話目です。
「おきてる?」
ドアを軽く数回叩かれたと思ったら、確認の言葉が聞こえてきた。
一応起きてはいるが、6時で早すぎたと思ったのでこれからのことを考えていたところだった。
しかし、起こしに来たのはなぜかルーノ先輩だった
「どうしたんですか? まだ結構早いですよ……」
「うん、そうなんだけど。みんないないし暇だから。」
「そうなんですか……え?」
みんないない? なぜ?
「用事があるらしくて。置いてかれたよ。」
「えぇ……」
「だから、早めにご飯済ませよ。」
「は、はい」
……と、流されてしたに降り、朝御飯の用意をしようとしたのだが……
「……先輩、私ご飯作れません」
「僕も。」
「……」
「……」
そういうわけなので、集会所のある町で朝食をとることに決めた。
「この街、レストランとかあるんですか?」
「わかんない。依頼以外で来たことない。」
「そ、そうですか……」
とりあえず、適当な店に入って朝食を済ませた。
ルーノ先輩……前からこんな人だっただろうか。
「あの、お……団長さん達はいつ頃帰ってくるんですか?」
「わかんない。長くなるかもだって。」
「え。じゃあ明日とかになるってことですか。」
「そうだね」
この人と数日過ごすのは厳しすぎる。毎食外食はお財布的にも不味い。料理を覚えるべきだろうか。
「とりあえず、今日はこのまま買い物する。」
「なに買うんですか?」
「えっと………………なんだっけ。」
「はは……」
たまたま買い物のメモが持ってきた鞄に入っていたので、それを買って帰った。
この人、本当に大丈夫なのか……?
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