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人形使い

4話目です。

表現力がたりてない部分があるかもしれませんが、長い目で見ていてください。

――――ここはどこだろう。

数分前に目を覚まし、壁や天井を観察していた。

していたが……きっと引きずり込まれた館の一室という事しかわからない。扉が一つあるだけだが、何か魔法がかかっているのかも知れないと思いまじまじと見つめたはいいものの、検討一つ付きやしない。

他に人もいなさそうだし、助けが来なければこのままここで骨になるのかもしれないと考えると恐ろしい。


「だ、誰かぁ……? いませんかー……?」


切れかけの綱のような声でどことも言えない空中に話しかける。当然、返事は帰ってこない。

と、思ったのだが。


コツ コツ コツ ……


足音が遠くから聞こえてきて、扉の前で止まった。扉がゆっくりと開いて……


「はじめまして、ごきげんよう?」


髪の毛を高い位置で二つに結んでいる少女歩いてきた。少しほっとした。てっきり吸血鬼みたいな妖怪的なのが出てくるかと思っていた。

でも、この館の主がこの子なのだろうか。だとするならばこの世界はなんでもありなのか?館は突如として「現れた」と言われていた。つまるところ、何かの力でこの館をここに建てたのだ。魔法とはそんなこともできるのか……?


「お姉ちゃん、私とお友だちになって?」

「友達に……?」


この子は友達が欲しかったのか。なら話し合いで何とかなるんじゃないか?私の問いにうんうんと首を縦に降りながら答える少女は、どう見ても悪人のようには感じない。

友達になる。そんな簡単なことでいいなら、是非。と答えるより先に少女の入ってきた扉ごと壁が破られ、崩れた。


「お姉ちゃん、私()()と遊んで!!」

「うわああああああああ!!!!」


壁を軽々と破れる程に大きな怪物は、パッチワークが至るところに施された幼い女の子のぬいぐるみだった。私に一直線に向かってきたぬいぐるみは大きな手で私を握りしめようと――――


最後まで読んで頂いた方、誠にありがとうございます。

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