表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

132/140

蝶のように舞い

132話目です。

「……よし、これで皆倒したわね。結局これ何なのかしら。」

「魔物さん達が守ってたってことは、魔物さん達のご飯じゃないかな?」

「花の花粉や蜜……ってこと? 固めたのかしら。」

「なんか良い匂いするし、きっとそうだよ! これをどかしたら何かあるんじゃないかな?」


たくさんある花粉団子を一つずつどかしていくと、床には丁度大きな団子が入るくらいの穴が開いていることがわかった。


「何かしら、この穴。下に続いてるみたいだけど……」

「これが餌なら、魔物がたくさんいる所に繋がっているんじゃないでしょうか。」

「……入ってみる?」

「どうでしょう……私達だけで大丈夫かどうか……」

「そっちの方は心配ないと思うけど……ここが目当てのばしょだったとして、向こうの人たちはたどり着けるのかしら?」

「かといって、ここからさらに別れて行動するのは危ないですしね……どうしましょうか。」


香子さんとチッタちゃんが頭を悩ませている間に、ティロちゃんが穴に近寄って観察していた。


「うーん……何も見えないし聞こえないけど、行ってみるしかないんじゃないかな? ここで待ってても、この穴と入ってきたところ以外に出入り口はないみたいだし。」

「……そうね。じゃあ行ってみましょうか。」

「落ちても痛くないかな? 大丈夫かな?」

「まぁ信じるしかないわ。私が先に行くから、付いてきて。」


そう言ってチッタちゃんは躊躇いなく穴の中に入っていってしまった。


「じゃあ、次は私がいくね!」


ティロちゃんもいつも通りに元気良く飛び込んでいった。


「あ……わ、わたしが先に」

「では、くろねさんは付いてきてくださいね。」

「えっ?」


そして香子さんも、振り返りもせず穴の中に消えていった。

躊躇いもあるし、怖いのだが、皆行ってしまった以上行くしかない。


「う、うわあああああああ!」


穴の中は思ったより急で、ものすごいスピードで滑り落ちた。

落ちた衝撃で思い切り尻餅をついたが、痛いところはなかった。

恐る恐る目を開けると……


先程より一回りも二回りも大きな虫達が私達を取り囲んでいた。

最後まで読んで頂いた方、誠にありがとうございます。

面白かったらブックマーク、感想よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ