星を繋ぐ扉
106話目です。
「……そうだ。お前に、ここへの道を教えてやらないとな。もう聞くこともそんなにないと思うが、万が一の逃げ場としてここを使うというのもありだろうし。」
「え、そんな事したらアーカーシャ達が危ないんじゃ……」
「大丈夫だ。さっきのベガとか言うのも言ってたと思うが、ここに入るにはある条件が必要だからな。」
「そうなんですか? それってどんな……」
「なに、そんなに難しい決まりなんてない。ただ「人間である」ということと、まぁあとは方法を知ってるということだけだ。」
「そ、それだけですか。」
「そうだな。その方法というのはまぁ誰でもわかるし後から教えるが、この「人間である」が鬼門でな。というのも、この条件は俺やアストラルが決めたものじゃないんだ。」
「そ、そうなんですか? でも、人間以外と言えば人工知能位ですし、何か問題とかあるんですか?」
「ある。ポラリスが何者なのかわからないということだ。」
「で、でも少なくとも人間ではないでしょ、多分。」
「そうなんだが、「人間である」は正しくないかもしれないんだ。」
「どういう……」
「そういう決まりがあると明言されたわけでもないからな。今のところ入れたのが人間だけだったと言うことだ。」
「じゃあいつ入られてもおかしくないと……」
「実際さっきも変なのに入られたしな。あいつらが地球やこの世界とは全く無関係の存在であるならば、この世界によって作られたここは安全とは言いがたい。」
「じゃあここに逃げ込んでも意味ないってことなんじゃ……」
「何を言ってる。お前がここに来たのなら、その時はお前を守る。ここから動けないのなら来てもらうしかないだろ。」
「そ、そう……ですか……」
先日のポラリスによる謎のあれのせいで相当過保護にしてしまったようだ……
「それで、肝心の方法の事だがな、まぁ……実践あるのみだ。今からやるから、体感で覚えろ」
………………は?
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