表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

105/140

始まりは同じくして

105話目です。

「……そういえば、君ってまともな魔法使えないんだったよね? そんなので大丈夫なの?」


アストラルさんに言われてハッとしたが、この前にザックさんと一緒にポラリスに会ったとき、手も足も出ない……というか、何をされているのかすらわからなかった。

たしかに、自分を守る手段が全くないというのは聞けんかもしれない。そうでなくたって魔法を使える人がこの世界では普通なのだから。


「そうは言っても、俺たちだって魔法については詳しくないぞ? 魔法について一番よく知っているのはこの世界にすむ人間たちだ。言ってしまえば俺達も人工知能も、この世界に迷い混んだようなものなんだから。」

「でも、最初に会ったときに兄さん、魔法教えてたよね? あれってどうやったの?」

「あれは、ただ真似しただけだ。この世界において最初に魔法を使った動物。要するにはじめての人間が、魔法を使ったときと同じようにしただけだぞ。」

「やっぱり、最初に会ったときに魔法を使った人間っているんですね。」


歴史の途中から作られたというこの世界。人間は生まれもって魔法というものを備えていたのかとも思ったが、炎と同じく、閃きによってそれは産み出されたようだった。


「そうだな。最初の魔法は毒だ。」

「ど、毒? 火とか風とかじゃなくて?」

「それはもっとずっと後のことだ。最初の魔法として人間は毒を産み出した。」

「どういう事ですか? 毒のある植物とかってこと?」

「いや、そもそもこの世界には毒性のある植物は存在しなかった。何故だかはわからないが、病気等も元の世界と比べてずっと少ない。ほとんどの動物が寿命で死んでいったんだ。でも、人間は狩りをするために毒を作ったんだ。」

「魔法の、毒……」

「植物とかを混ぜて、呪いを込めて毒にした。人間が火を使った理由とおんなじだ。結局世界が変わっても、本質は変わらないということかもしれないな。」


毒を産み出す魔法をはじめとして、この世界にはとても多くの魔法が存在しているらしい。

図書館で借りてきた本と、あとはレイ先輩とかを頼って、自分でも魔法を勉強してみないと。


最後まで読んで頂いた方、誠にありがとうございます。

面白かったらブックマーク、感想よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ