転生?
初投稿です。
ペロッと楽しんで頂けたら幸いです。
拙い文章ですがよろしくお願いいたします!
「おい、いかないのか?」
――――行けない。お兄ちゃんが一人になっちゃう。
「こんなとこまできたのに?」
確かに、ここは家から少し離れた駅。わざわざここまで来た理由はなんだっただろう。
「決まってんだろ。自殺だよ、自殺。」
…………え?
「面倒臭ぇな。早く逝けよ。」
「ま、待っ……」
轟音。自分の上を列車が走る。体を裂くだけに止まらず引き摺られ、バラバラになる。
当然、意識を保っていられるはずもない。
う、そ……
瞼を開けば、降り注ぐ太陽が眩しい。
直前までのあれは何だったんだろう?
夢……なら良いか。布団を出よう。
さらさらとした手触り。ジャリジャリしている。布団とはそういうものだったか。
勢いよく上体を起こす。それによって新しく眼に入ってきた世界は――――
――――砂。
右も左も砂。砂。砂。砂まみれ。
「これも、夢……かな、はは……」
言いながら、自分の頬をつねる。強めに。いたい。
もう……詰んだのでは……?
「おーいお前ーー!!」
何なんだ!私は今忙しいのに……
しかも初対面でお前何て、どんな顔してるんだ。
一発拝んで……
――――は?
知っている。この声。それに、この、顔は――――!
「日課で街に依頼を受けに行こうとしたら、お前が倒れてたんだよ。大丈夫か?」
――お兄ちゃん。何で、こんなところに……?
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