表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/36

現実のこと

「それ俺のかもしれないです。」

どうせ夢だからと思って女の持っているものをよく見ていなかったが、間違いなくあれは俺のスマホだった。

(夢に俺のスマホまで出てくんのかよ。。。)

「良かった!ずっと持ち主を探してたんですよ!」

「あ、ありがとうございます。」

俺は女が差し出しているスマホを受け取った。

「名前なんて言うんですか?」

女が聞いてきた。

「坂見悠太です」

別に言えない理由もないためすぐに答えた。

「優しそうでいい名前ですね!悠太君でいいかな?」

笑顔で言ってくる彼女に少し心が揺らいだ。

「あ、はい。ちなみにあなたの名前は…」

「八重木朱音です!」

八重木朱音、この世界にこんなに可愛い人がいるとは。

「ねえねえ悠太君連絡先交換しない?」

「え?」

驚き過ぎて声がうまく出せなかった。こんな可愛い子と連絡先を交換するなんてあってもいいのだろうか。

「ダメだったかな?」

「いやOKです!OKです!」

というかこちらから頭を下げてお願いしたいくらいだ。

「じゃ、じゃあ交換しましょう」

俺たちはお互いスマホを交換して電話番号を登録し合い、連絡先を交換した。交換した後は特に話はせず、お互い家に帰ることにした。

帰る途中俺は舞い上がっていた。

「いや~まさかあんな可愛い子と連絡先を交換するなんて夢みたい……」

「お兄ちゃん夜ご飯の時間だよ~」

「ん…?」

目がぱっと開いた。

「あ、そうだ、夢だったんだ…え⁉てことは…」

俺はすぐ横にあるスマホを取って連絡帳を開いた。

「八重木朱音…八重木朱音…いない…」

がっかりした。

「ま、まあ夢だったからないのが当たり前なんだけどな。」

落ち込んでる自分にそう言い聞かせながら、晩御飯を食べるためリビングに向かった。

「あ、お兄ちゃん。もうご飯の準備できてるよ。」

リビングにはもうご飯の準備を済ませて待っている妹がいた。

「ああ、由利悪いな待たせて。」

俺は椅子に座ってご飯を食べ始めた。

「お兄ちゃん、寝すぎだよ~もう19時だよ~」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ