友達
「いや、お前、まだ始めて一分も経ってないぞ?」
綾人は頭を抱えて、悩んでいる。
「難しいな~!悠ちゃん、高得点取れるんでしょ?一回この問題解いてみてよ!」
「そんな難しいのか?よし、ここは天才である俺が解いてあげよう。」
そう言って、俺はベットから起き上がり、綾人の言っている、問題を見る。
「えーと、どれどれ……」
問題を見ると、訳の分からない、記号が書かれていて、とてもじゃないが、俺が解ける問題ではなかった。」
「分かった?悠ちゃん?」
「………」
「悠ちゃん?大丈夫?」
「……あ、ああ⁉全然大丈夫だよ⁉簡単だね!こんな問題!」
自分のことを天才と言ってしまった以上、ここは分かるふりをしなければいけない。
「凄いな~!答えはどうなったの?」
「あ、ああ~!ま、また後で教えるよ!話すと長くなるしね!」
「分かった!じゃあ、別の問題を解いてみるよ!」
そう言うと、綾人はすぐに勉強を始めた。
(危ね~。あんな天才とか言っておいて、解けないとか恥ずかしいに決まってるよな…綾人が馬鹿で良かった。)
そう思うと、俺はまた、ベットに横になる。
(でも、本当にテストで高得点を取れるのか?結局、今の問題も解けなかったわけだし……まあ、この俺の予知能力も言ってることだし、なんか奇跡でも起こるんだろうな。)
そんなことを思っていると、家のインターホンが鳴る。
「悠ちゃん、あの誘った女の子が来たんじゃない?」
「多分そうだと思う。ちょっと行ってくるわ。」
そう言って、俺は部屋を出て、玄関に向かう。
「合崎か?鍵開いてるから入っていいぞ。」
玄関に着き、そう伝える。
「お、おじゃまします。」
ドアが開き、合崎が入ってくる。
「俺の部屋は2階だから。ついてきて。」
「わ、分かった。」
そうして、合崎は靴を脱ぎ、中に入り、2階に続く、階段を上った。
「ここが俺の部屋。開けるぞ。」
俺の部屋の前に着き、ドアを開ける。
「おー!来た!よろしく!俺は相木綾人!仲良くしようね!」
部屋に入ると、綾人が合崎に喋りかける。




