勉強
「だって私達、と、友達でしょ?あ、後、あなたの友達とも仲良くしたいし…」
「……そ、そうだよな!よし、じゃあ、今から行こう!」
(きっと、俺じゃなくて、友達の友達に誘ってもらえたことが嬉しいんだろうな。理由はよく分からないが……)
「私、家の用事を済ませてから行くわ。」
「分かった。場所は俺の家だ。メールで場所は送っとくよ。」
そうして、合崎と勉強会の約束をして、俺は6組の出口に向かった。
「失礼しました…………」
「どうだった?悠ちゃん!」
6組を出た後、すぐに綾人が聞いてきた。
「なんか、家の用事を済ませてから来るって。」
「そうなんだ!と言うか、悠ちゃんの友達って女だったんだね!」
「まあな。色々あって、今はお前しか男友達はいねえよ。」
色々なんて言ってるが、ただ、クラスの男子に話しかけることができないだけだ。
(なんか悲しくなってきた…………)
「ま、俺はずっと悠ちゃんといるから、大丈夫だよ!」
綾人が肩を組んでくる。
「やめろって。離せ。」
俺はすぐに綾人から離れる。
「えー!いいじゃん!」
「と、とりあえず、俺の家に向かうぞ。」
「そうだね!よーし!勉強するぞー!」
こうして綾人と俺の家に向かった。
◇◆◇◆◇◆
「お邪魔しまーす!」
「ただいまー」
俺の家に着き、中に入る。
(由利はいないのか。せっかくお前の大好きな綾人を連れて来てやったのに。)
「由利ちゃんいないね。」
「まあ、遊びにでも行ってんだろ。それよりほら、早く俺の部屋行くぞ。」
そうして俺達は2階にある、俺の部屋へ向かう。
「前来た時と変わってないね。」
部屋に入り綾人が部屋全体を見回す。
「変わるわけないだろ。」
俺はそう言いながらベットで横になる。
「え?悠ちゃん?勉強は?」
「悪いな、俺はもうテストで高得点を取るってことが決まってるんだよ。」
「え!凄いな~!じゃあ、この机で俺は勉強するね~!」
綾人は地面にあぐらをかいて机に大量の問題集を広げて勉強しだす。
「……………ん~、悠ちゃん、ここ教えて~!」