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テスト

「そんなこと言わずに、勉強を楽しもうよ!」


「お前、勉強は好きなくせに、頭は悪いんだな。」


「言ったな~!じゃあ、今回のテストの合計点数勝負しようよ!」


「まあ、良いけど。」


綾人に負けるはずがないと思った俺は、その勝負を受ける。


「よーし!絶対に勝つからね?今日から10時間勉強だー!」


綾人には申し訳ないが、勝負など、正直どうでも良かった。ただ単に、勉強がしたくない、そう思っていた。




◇◆◇◆◇◆




学校が終わり家に帰る。家に帰ると、すぐに勉強机へ向かう。勿論、勉強はしたくない。


「あー!やりたくない!!」


一応椅子に座り、教科書などを開くが、やっぱり、やる気が出ない。勉強は特にできるわけもなく、そんなにできないわけでもない、いわゆる普通と言う奴だ。


「夢か…」


ボーッとしているとつい、夢のことが思い浮かぶ。


「最近は特に何も起きてないし、夢が現実で本当になる能力ってそんな生活に大きく関わらないのかもな。」


なんとなくそんなことを考える。一向に勉強は進まない。


「なんか今日は勉強できない気がしてきたな……よし、やめよう。」


そう決めたとたん、俺はすぐ、勉強机から離れ、ベットに飛び込む。


「まあ、明日やればいいか…まだ一日目だしな…」


時刻は5時半、晩御飯までもう少しある。


「……寝よう。」


疲れてはいない。けどそういうことをしないと、[勉強しないといけない]と言うプレッシャーに耐え切れない気がしたからだ。


「1時間だけ寝よう…」


そうして、俺は目を閉じ、眠りについた。


何分経っただろう、ぱっと目が開き、今見ていた夢を思い出す。


「よ、よし…!」


夢の内容は俺がテスト返却の時に、点数が高くて喜んでいる夢だった。


「夢で見たことが現実で本当になるってことだから…このまま、勉強しなくてもいいってことじゃね⁉」


そう思った俺は、すぐにベットから飛び起き、勉強机に広がっている教科書を全て片付けた。


「これで、今日から遊び放題だ!」


こうして俺は、今日1日を遊んで過ごし、勉強を一度もしないまま、眠りについた。



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