表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/36

無愛想

「よし!決まり!じゃあ、そろそろ昼休憩も終わるし、席つくね~!」

こうして、俺達は自分の席に着いた。


◇◆◇◆◇◆


その日の晩、俺は合崎に言われた通り、メールを送ることにした。

「なんて打ちゃいいんだよ…よろしくとか?」

少し考えたが、何も思い浮かばなかったので、よろしくと打ち、メールを送信した。

(夜にメールを送ってこいとか言ってたけど、何か理由でもあるのか?)

そう考えてると、スマホから通知音が鳴る。

「あ、もう来た。どれどれ…」

スマホを開き、合崎の返信を見ると、〈よろしく〉と返されただけだった。少し待ってみるが、追加でメッセージが来る気配はない。

「は?どういうこと?」

俺は素早くもいを打ち、また合崎にメールを送る。

〈おい、夜にメールしてこいって言っただろ?なんか用事でもあるのか?〉

そう送るとすぐに返信が来る。

〈いや、ない。〉

合崎のメールは短文で、〈!〉などもつけないから、現実よりももっと無愛想に感じる。

「ないのかよ!じゃあ、なんで…」

そう愚痴を言っていると、通知音が鳴る。

「合崎か?」

通知を確認すると、思った通り、合崎からのメールだった。俺は合崎のメールを読む。

〈でも友達なんでしょ?だから、これから仲よくしよ。よろしく、悠太。〉

「な、なんだよ!この文章!しかも悠太って!」

少し長めな文で、やっぱり無愛想だが、なんとなく、この言葉を言って、顔が赤くなっている合崎が、頭に浮かんだ。

「やっぱ、いい奴だな。」

そう感じた、今日の夜だった。


◇◆◇◆◇◆


5月下旬、学校生活にも大分慣れてきて、そこそこの生活を送っている。八重木さんとは廊下ですれ違ったら挨拶するくらいで、合崎とはメールでちょこちょこ話すくらいだ。夢はあれから何回か見たが、しょうもない予知だったり、特に何も起きなかった。

だけどそんなことよりもっと大事なことがある。

「悠ちゃん、今日から勉強尽くしだね~!」

そう、今日からテスト週間なのだ。

「嫌だ、勉強したくない。」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ