表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/9

ローデンツの王たる乾原

入院中出遭ったよ!(*・ω・)/ハーイ

(※どこぞの国の某地名とかぶりますが、それとはいっさい関係ありません。)



 寒い冬にぬくぬくと温泉に浸かる姿が似合うそのケダモノは。


 乾原とは、ずばり齧歯類たちの王、すなわちローデンツキングである。ほかの齧歯類たちとは争わず、平和に生きている。

 同種族中最大の体格を誇り、その巨体で毎日のんきに「カピ、カピ」と鳴きながら草を食み、食い尽くし……緑萌えて豊かに広がる草原を、バラバラまばらな不毛な荒野に変えていく。


 この、あとに残されたカピカピに干からびた砂漠を指して、乾原……カピバラと呼ばれる。ケダモノを通り越して、魔物といえよう。


 肥沃な草原を見る影もなく枯らして砂漠化してしまうも、げにおそろしき魔物であるが、乾原はなにも考えていないゆえ一切悪意はない。そこがまたタチの悪いところであるが、これは自然界の常、どうしようもない。



 しかしそんな乾原には、いくつかの英雄譚がのこされている。

 

 ひとつには、辺境に位置する村落の田畑を砂漠化させたことで、侵入してきた蛮族の軍隊を飢えさせ、追い払ったこと。

 もうひとつには、野火に巻かれていた草原の風下を食い払ったことで、野火の延焼を食い止め、炎に巻かれそうだった人間の街を守ったこと。

 さらには、巨大なドラゴンの潜む洞窟の上の森林を食い荒らしたことで、森林の保水力を奪い、結果その後の大雨で土壌がゆるんで洞窟が陥落し、ドラゴンが倒れたとか……


 しかし繰り返すが、乾原はなにも考えてはいないようだ。

 ただ草を食み、温泉に浸れれば幸せなケモノといえよう。



 ちなみに肉は美味で、毛皮は上等である。おまけに多産であるし、温和でおとなしい。いっそ家畜としても通用しそうだが、それは現状のままではなさそうだ。なぜって女子供に人気ありすぎるから。


やっと続きができた。(;´∀`)

ネタが齧歯類だけで引っ張るの、無理があるよ。

しかし基本、ホースディアというものはかくあるべしで……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] カピカピって言葉、ありますね。乾乾とあてますか。 最近、なろう系を改めて研究中で、小説らしい書き方はストレスになり好まれないという意見がありました。 しかし、この作品のような文章も、スト…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ