2話:将来の進路と城ヶ島へサイクリング
池墨伸介は、中学で仲の良い、吉崎正樹のマンションに寄って、お菓子をいただいて、高校どこに入ると相談してると、吉崎君はクラストップの秀才で翠嵐高校を目指して、東工大か橫浜国大工学部でコンピューターのソフトウェアを勉強したいと話していた。池墨はと聞かれて、俺は平沼高校をめざして、大学は橫浜市大の商学部には入りたいと希望を述べた。商学部に入って、なに勉強するのと聞かれて、株や為替投資をしたいと考えていると言った。
うちの親父がN証券、橫浜営業所に勤めている教えてくれ、橫浜市大、商学部出身というと、そりゃー、俺の希望と同じじゃないかと池墨が笑った。吉崎君がほんとだなと言い、父にも面白いから話しておくよと語った。そして、雑談後、池墨は、家に帰った。数日後の日曜日、吉崎君のお父さんから電話が入り、息子から、君の話聞いたよと言われ、良かったら、来週の日曜日、1975年1月19日、午後14時頃、うちへ来て、話しないかと言われ、是非、お伺いしますと答えた。
そして指定された日時に、池墨は、吉崎君の家を訪問した。そして、吉崎のお父さんに会うと、君、投資に興味持ってるんだってねと笑いなら言った。具体的には、聞かれ、日本株で、これからの注目される産業に興味を持って、その成長にかけたい。つまり投資してみたいというと、中学生で、そんな事を考えているとは、たいしたものだと、言ってくれた。確かに、これからコンピューター時代が来ると言われ、コンピューター、通信なんか面白いだろうと教えてくれた。
そして、良かったら、昔、私が使った投資の入門書を読んでみるかと3冊の本を渡してくれた。これに対してありがとうございます、読ませていただきますと言い、読んだら、その感想を話してくれと言われ、了解しましたと答えた。その後、珈琲とビスケットをいただいた。池墨が、吉崎君のお父さんに、投資家になるためには何が重要ですかあと質問すると、まず計算が早くて正確なこと、次に、目の付け所だろうと言った。投資する頃までに教えてあげると言ってくれた。池墨が計算は得意で、数学は好きですと答えた
。将来、頼もしいと笑いながら言った。やがて4月を迎えて、吉崎君と池墨は、中学3年生になった。それから、受験勉強を本格的にはじめた。池墨は、数学は5、英語4、社会、4,理科5、国語4で、クラス順位を少し上げて3位になった。一方、吉崎君は、国語以外全部5で、学年3位の成績だった。その後、夏休みになり、高校の過去5年の試験問題集を買って、毎日、解いていた。そして9月に入り、10月には希望校を担任の先生と打ち合わせることになっていた。
担任の先生との面談の時、池墨、志望校はと聞かれ橫浜駅近くの平沼高校と言うと、現在の成績で75%の合格確率ですねと言われ、もう少しで安全圏に入るので、英語と理科、社会を教科して下さいと言われた。ちなみに、吉崎は翠嵐高校の合格確率80%で油断しなければ、合格圏内ですと言われたそうだ。その後も勉強を続け1976年を迎えた。初詣でに行って合格絵馬を書いて奉納してきた。