13話:投資の成功とハワイ旅行、子供の就職
2005年から、銀行でも早期退職優遇措置の話が出たが、不景気になって来て、早期退職に応募する人は少なかった。そのため、2005年、10年早期退職で退職金を200%、5年早期退職で150%と言う、多額の退職優遇措置を外部に情報がもれないように注意しながらとった。例えば、池墨伸介の場合、50歳の退職金が2千万円で、それが4千万円になると言うことだった。この条件を受け入れて、最初の早期退職者となり、退職金4千万円を手にした。これにより、資産を8.5億円とした。
その後、2006年に、長男の池墨康一が、橫浜国立大学を卒業して富士通に入社して、ソフトウェア開発の仕事について、川崎の研究所に配属された。翌、2007年に、伸介の奥さんの達子さんも早期退職制度に応募して、退職金3600万円を手にした。そして、2007年4月4日から、伸介の両親と共に4人で、6泊8日にハワイ旅行に出かけて、ホノルルのコンドミニアムに1週間、泊まって、オアフ島を観光して回った。
その他、アラモアナ・ショッピングセンターで、買い物をしたり、食事をしたりして楽んた。また、ホノルル湾のサンセットクルーズに参加して、カニや伊勢エビ、ステーキとワインを楽しんだ、ホノルル湾に太平洋に沈む夕日を見て、暗くなるとショーで盛り上げてくれた。参加者の9割が日本人だったので、あまり緊張することもなく楽しめた。中でも一番、印象残ったのは、ハナウマベイ観光だった。なかなか予約が取れない所、幸運にも予約できた。
その美しい浜辺は、素晴らしく、多くの写真をとり散策を楽しんだ。帰りに、高級別荘地にあるからはモールによって、珍しい果物や、お菓子、パン、寿司、ケーキを買ってきて食べた。その他、ハワイ大学、マノア校の見学と、その先のマノア滝、観光にも出かけた。その他、レンタカーを借りて、オアフ島を一周して、ノースショアの素敵はホテルで昼食をとって西海岸を回って、ホノルルに帰ってきた。
日本に帰国する、前日には、ポリネシア・カルチャー・センターに出かけて、フラダンス退こう集荷に参加したり、多くのショーを楽しんだ。その後、多くのお土産物を郵送してもらい、日本に帰ってきた。帰りは、疲れが出たせいか、ホノルル空港を飛び立って、直ぐに、寝てしまい、成田空港へ帰ってきた。その後、橫浜までのバスの中でも寝てしまい、意外に時差の解消に時間がかかった。
2008年9月に、アメリカのリーマンブラザースの巨額の負債を抱えた倒産で、いわゆる、リーマンショックが起きて、世界経済が大揺れとなった。当初、サブプライムローン債券を含む債券は、ほとんどがヨーロッパで売られていて、日本の大手金融機関での損失は少なかったのだが、実際に、株価が大きく下げたので、世界経済の連鎖の波というのは、恐ろしいと伸介は、驚いた。
そして豪ドル円が、円高に振れて、2009年2月3日、1豪ドル57円で351万豪ドルずつ買い2人で702万豪ドルを購入した。そして、伸介の資産が4.5億円となった。その後、伸介は、父の紹介で、夫婦でスポーツジムに入り、時間がある時に出かけ、毎週2回は、出かけるようになった。その他、奥さんは、銀行時代の女友達と土日に買い物、カラオケ、小旅行に出かけた。伸介も銀行時代、大学時代の仲間と麻雀したり、カラオケに行ったりして、人生を楽しんだ。




