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一応予告通りに投稿することができました。
下手糞なものですが、よろしくお願いします。
――また夢を見ているのか。
不思議な夢を見ていた。
小虎は、いつも同じ人の人生を夢見るのだ。
子供だった彼は、無事に家督を継いで成人したようだ。
しかし、それが理由で母との仲が悪くなっってしまった。
それでも彼は、自分についてきてくれた者たちのためにその責任を果たす。
――ざざぁ。
百人もの人が小川に集まっている。
しかし。
聞こえてくるのは、流れる川のせせらぎのみ。
不気味な光景。
片方の岸には、鉄砲を構える百人余りの人たち。
そして対岸には、九人ばかりの人影。
だが。
八人は普通に立っているのにもかかわらず、
残り一人は、その中の一人から首元に刃物を突きつけられている。
その場を支配するは、
静寂のみ。
彼らの運命を決められるのは、
たった一人。
「こいつがどうなってもいいのか!」
一人の男がそう叫んでいる。
「かまわん。わしもろともやれ!」
人質として囚われている男が呼応するようにそう叫ぶ。
何度も、
何度も、
何度でも、
その男はそう叫ぶ。
彼らに殴られようとも、蹴られようとも、どんなことをされようとも、
その声は止むことはなかった。
――ぎりっ。
訪れるのは葛藤。
彼のすべてはそれに飲み込まれ、支配される。
視線を、
意識を、
心を、
――その身一つで受け止める。
「務めを果たせ――‼」
「撃て――――――!」
彼の下した決断は、
一番最善で、
一番残酷な、
――命令だった。
対岸にいる九人が地に墜ちる。
全員だ。
そこに沈む人質にされていた男の最後の顔は、
笑顔だった。
彼は失意に暮れ、項垂れる。
後悔も、
責任も、
彼が背負う。
それが彼の義務。
決意を固め、彼は顔を上げる。
顔を上げた彼の、
目は、
顔は、
姿は、
――まさしく竜であった。
だが。
小虎の目には、項垂れた彼の口の形が兜の飾りと一緒の形に見えた。
お読みいただきありがとうございました。
今回も短いものになってしまいました。
作者はきりの良いところか、ある程度の文字数になりましたら次話に変えるようにしていますので、どうぞご了承くださいませ。
次回は本日の夜、日付が変わるまでには投稿しようと思います。
よろしければ、感想や評価などをしていただけると幸いです。ブックマークなどもよろしくお願いします。
では、次回に会えたら幸いです。




