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VRMMOの旅詩人  作者: 鶏久
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#01 "アバター"と"チュートリアル"

私は雪平(ゆきひら)(えみ)、二十歳。

長いオンラインシリーズゲームで[ロード×ファンタジー]というゲームがあった。今までにⅠ~Ⅷまで出ている。

因みに私はⅣまではクリアした。その先は、受験やバイトなどのリアルが忙しくなり出来なかった。


そんな中、[ロード×ファンタジーⅨ]が発売された。

しかもⅨは、VRMMOである。

貯めていたバイト代で買えた。10万以上使った。持っていたVRギアが初期のやつで古すぎたので、どうせなら新しいのに買い換えた。


それを狙ってなのか幼馴染みの明地哀(あけちあい)(めい)姉妹が来た。実はこの二人の両親が、このゲームを作った張本人であったりする。

二人揃って何でもできるので"天才姉妹"と呼ばれている。

私じゃたちうちなんて出来ない。

何故なら私は凡人だから。


「何しに来たの?」


「決まってんじゃん!笑っちがⅨ買ったって聞いたからね!」


「どこで?」


「ある筋から」


「どこの筋よ、一体…」


「今日は色々教えに来たの!久し振りでしょ!」


「まあ、そうだけど」


「じゃあ、まずは今回は人族と精霊族と獣族と魔族の4つの里に別れてるの」


「私達は獣族。私は狐、迷は象」


「象って…ところで私の運動力で獣族って大丈夫なの?」


「大丈夫!鳥なんか空も飛べるんだよ!絶対気に入るよ!」


「空飛べるの?」


「そうだよ!」


「それと今回から職業を決めなきゃいけない」


「職業?」


「私は盗賊だよ!哀ちゃんは、暗殺者だよ!」


「もう決めたの?正式サービスは明日でしょ?」


「設定なら決められるよ」


「じゃあ、アンタ達が帰ったら決めるから」


「オッケー!じゃあもう帰るね!」


「ばいばい」


「じゃあね」


明地姉妹は帰って行った。



▼▼▼



「あ」


「どうしたの?哀ちゃん」


「ステータスの事、言うの忘れた」


「ホントだ!まあ、でも大丈夫だよ!笑ちゃんなら!」


「それもそうだね」



▼▼▼



「さて、久し振りだし、まずは公式ホームページからね」


[ロード×ファンタジーⅨ]の公式ホームページをパソコンでみた。言われてなかったスキルやステータスの情報が載っていた。

ステータスは見れないようだ。成長はスキルレベルを上げていくしかないと分からないとのこと。


説明ばっか見てもあれなので、VRギアをパソコンに接続して早速ゲームの世界にダイブした。



▼▼▼



気が付くと私は神殿にいた。


―名前を決めて下さい。―


「ワラ」


―種族を決めて下さい。―


「獣族」


―獣種を決めて下さい。―


 ●猫人

 ●狐人

 ●象人

 ●竜人

 ●鳥人


「鳥人」


―羽の色を決めて下さい。白と黒があります。―


「黒」


すると背中に大きな黒い羽が生えた。

触ってみるともふもふして気持ちよかった。


―ステータスはワラ様の基本能力を基準にしています。―

―では続いて職業を決めて下さい。―


 ●勇者  ●木工師  ●旅詩人  ●魔術師

 ●傭兵  ●鍛冶師  ●放浪者  ●魔法使い

 ●弓士  ●料理人  ●盗賊   ●召喚士

 ●槍士  ●採掘師  ●暗殺者  ●テイマー

 ●格闘士 ●錬金術師 ●学者     

 

「旅詩人」


―楽器を決めて下さい。―


 ●シーチュ(金管楽器)

 ●ゼーリュ(弦楽器)

 ●タンコ(木管楽器)

 

「ゼーリュ」


―お姿を決めて下さい。―


「じゃあ、髪の毛は1つに束ねて黄緑色で目は青紫色で」


言うと自分の姿が変わったのが分かった。


―これにてアバター作成を終了致します。―

―ではチュートリアルを始めます。―

―まず、メニューを開きプロフィールを確認して下さい。―



……………………………………

 名前:ワラ

 Lv :1

 種族:獣族

 獣種:鳥人


 所持金:500L


 職業:旅詩人


 武器:

 

 アビリティ

 【鳥人/1】……種族アビリティです。

  [鷹の眼Lv1]

  [空中飛行Lv1]

 【詩人/1】……職業アビリティです。

  [歌Lv1]

  [楽器演奏Lv1]

 【空き】

 【空き】

 【空き】

 【空き】

 【空き】

 【空き】 

 【空き】

 【空き】


   AP:10

……………………………………




―戦闘訓練を行います。―

―武器を選んで下さい。―


「いろいろ試したいんだけど、それでもいい?」


―大丈夫ですよ。ではこのラビを倒して下さい。―


ラビが現れた。

どう見ても白兎だが、この世界ではラビなのだからラビでいいかと諦めた。最初に選んだ武器はやはり剣。その次に槍、弓、ガントレット、鞭、盾、ハンマーなど選んだが駄目だった。

もう武器無しで行こうかと諦めかけた所で1つだけ私にも使える武器があった。


それは、ランス。

どちらかと言えば槍の分類に入るらしい。

ランスで逃げ回るラビを殴り続けた。



―アビリティ【ランス使い/1】を取得しました。―

―スキル[猛殴Lv1]を取得しました。―

―鞄にドロップ品が入りました。―


  ラビの肉 ×1

  ラビの毛皮 ×1


―戦闘訓練を終了します。―

―アビリティを確認して下さい。―



…………………………………………………

 アビリティ

 【鳥人/1】

  [鷹の眼Lv1]

  [空中飛行Lv1]

 【詩人/1】

  [歌Lv1]

  [楽器演奏Lv1]

 【ランス使い/1】→武器アビリティです。

  [猛殴Lv1]

 【空き】

 【空き】

 【空き】

 【空き】

 【空き】

 【空き】

 【空き】


  AP:9

………………………………………………



―鞄の中を確認して下さい。―


鞄:ポーション×3/ラビの肉×1/ラビの毛皮×1


―それでは明日の正式サービス時刻は朝9時となります。―

―お疲れ様でした。―



こうして私はログアウトした。

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