友達
君と私は友達
どこにでもいる
ただの友達
君は私が笑えば笑う
私が泣けば
黙って傍にいてくれる
それも昔の話
最近
君には大切な人ができた
別になんとも思わなかった
だって
君は何にも変わらないでしょ?
君は君なんだから
君は変わらなかった
そのぬくもりも
無駄に優しい所も
ただ、唯一変わったとしたら
君の第一優先が私じゃなくなった事
私と君はただの友達
何にも変わらない
どこにでもいる
ただの友達
もし、この階段から
私と君の大切な人が
同時に落ちてしまったら
君は迷わず私じゃなく彼女を選び、助けるだろう
きっと
私の体も、心も
傷だらけで
何もできなくなるんだろう
きっと
ちょっと前の君なら
私を選んでくれた
ちょっと前の君なら
私と君はただの友達
どこにでもいる
ただの友達
それ以上の感情も
それ以上の願いも
それ以上の関係もない
友達...友達...友達...
私は君が居なければ
あの時みたいに
笑えたりなんかしない
君は変わらない
何にも変わらない
私は胸に押し込んだ感情の扉を少しだけ
開いて聞いてみた
どうしたいんだろ
何を思って
何を願うんだろ
何を望んで
何が欲しいんだろ
私と君はただの友達
何にも変わらない
どうしたら元通りになれるかな
そうしたら痛んだ傷口も少しは癒えるかな
「ばいばい」
私と君はただの友達
どこにでもいる
ただの友達




