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でも、現実というものは僕の思っていたものより残酷で、非情だった。
「ごめんなさい。私は今、お付き合いしたいと思っている人はいないのですが、あなたとはお付き合いできません。ごめんなさい」
そう言い残すと彼女は足早にその場を去って行った。
それはもう、どうにも誤魔化せないほどはっきりとふられたのだった。
先ほども言ったように、僕はモテる方の部類だ。だから、お試しでも僕とは付き合えない。そんなことを言われるとは思ってもみなかったのだ。
無惨にも呆気なく散ってしまった僕の初恋。
"初恋は実らない"
そんな言葉、迷信だと思ってた。
まさか、実感する日が来るだなんて、夢にも思っていなかったんだ。
あぁ、さようなら。
僕の初恋、僕の青春。
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