プロローグ
巡洋艦扶桑を中心に展開される人間模様と暴走する隣国と戦う国防軍の話です。
2021年3月末、中国軍は宮古島方面へ侵攻を開始した。
これに対し、日本政府は即座に宣戦布告と受け止め、これを奇襲と中国を非難した。
日本国防海軍は最新鋭のミサイル巡洋艦扶桑以下多数の艦艇を出撃させ、中国海軍を帝国海軍以来の秘策である斬撃作戦によって迎え撃つ事にしたのである
遡る事、その4年前、横浜市ではとある1隻の軍艦が竣工した。
軍艦マーチの響く中、日本国防海軍の誇る大型巡洋艦に乗員達が乗り込む。
日本刀の様な美しい船体と突起物の一切ない洗練された上部構造物、前甲板に1基の中口径砲と上部構造物後部のヘリ格納庫の上部に2基の小口径砲を備えた巡洋艦は扶桑と言い、かつて我が国にとって最初の国内建造となった超弩級戦艦と同じ名を有し、現在国防艦隊が誠意整備中の優れたステルス性と新型防空システムを有する2隻の1.8万t級巡洋艦の1番艦でもあり、世界でも最大級の大型水上艦でもある。
「前進帆走~よ~そろ~」
航海長を務める宮本中佐が威勢良くそう叫ぶ。
宮本の号令を聞いた航海士は真新しい舵輪とスロットレバーを用いて巨大な扶桑を操る。
扶桑CIC
「はてと・・・・・・何だ、この見覚えのない機械がいっぱいある謎の部屋は・・・・・・」
私は謎の部屋で目を覚ました、私が覚えている最後の記憶は1945年5月27日のトラック泊地で、それ以降は途絶えていた筈だが・・・・・・
まぁ、それはともかくこの部屋は騒がしいみたいだから何をしているか、ちょっと見てみよう。
「空軍のF-15をレーダーが感知!高速飛翔物体追尾能力異常なし!」
『こちら訓練支援艦天龍、本艦から高速標的発射、これより同目標の追尾を実施する!』
「こちら扶桑砲雷長、了解した!」
「目標感知、小型目標追尾能力に異常はありません!」
『天龍了解、アルファ海域に到達しだい、ミサイル発射を許可する』
「扶桑砲雷長、了解!」
何やら彼らはミサイルとか言っていたがそれは何だ?
私はそのミサイルと言う物に興味が湧いてきたな、どうせなら発射する瞬間を見たいものだ。
ともかくそのアルファ海域とか呼ばれる海域に到着すればそれが何かわかるらしい。
さてと申し遅れた、私の名は扶桑、この船の艦魂だ。
私自身、軍艦であるからには国を護れと言われれば戦う覚悟はできている。
最も、何で転生したのか、それは私にとっても疑問である。
「おい倉沢、今日はカレーだよな?」
「あぁ、確かそうだぜ、金田・・・・・・う、うわぁあああああ!!!」
「どうした?倉本・・・・・・て、うわぁあああああ!!お、女の人の幽霊だ!!」
「ふふふ・・・・・・私が見える人が二人もいるのね」
「わぁあああ!!金田、取り敢えず逃げよう・・・・・・」
「そ、そうだな・・・・・・って体が動かない!!」
「二人とも逃げる必要なんてないのよ・・・・・・私はこの船自身なのだから、倉本・金田両中尉」
「「え゛・・・・・・・いま、彼女は何て言った・・・・・・」」
「私はこの船自身なのだから、逃げる必要なんて無いと言ったのよ」
「この船自身って事はつまり・・・・・・船に宿る幽霊って奴?」
「その通りよ、よろしくね、私は自分を操る乗員の事はみんな知ってるのよ」
「「だから戦闘中なのに海軍一種軍服姿の女の人が居たのか・・・・・・って、えぇええええー!!」」
この二人の機関士官は少しオーバーリアクションね、まぁまだこの二人にしか見えてないようだけど。
ともあれ、私はミサイルについてこの二人から聞くことに成功した。
そして私より先に転生したと言う日向に会えるとわかると私は少し喜んだ。
同型艦だった山城や、準同型艦の伊勢、日向はどうやら私と違って空母に転生したらしい。
そんなのどうでも良いけどその日向が宿っていると言う日向と言う対潜空母も私が宿っている巡洋艦と殆ど同等の同排水量を持ち、私にはない大型ソナーを持っていると聞く。
そして最近は垂直離着陸する戦闘機や対潜哨戒機に輸送機が居ると聞いている。
まったく、垂直離着陸する飛行機など私には信じられんが、さっきの士官の話を聞く限り本当らしい。
まぁそんな事、私にとってはどうでも良いのだが、どうやらその垂直離着陸が可能な対潜哨戒機は私にも搭載出来るらしい、以前は最上や伊勢など限られた戦闘艦が対潜哨戒航空機を搭載する事が出来たが、この2020年代のご時世、私の様な一般的な戦闘艦にも普及しているのか・・・・・・
兎も角、私は日向に会うのが楽しみになってきた。