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AT『アベルとテツの』冒険譚 if 異世界転生したおっさんが普通に生きる  作者: カジキカジキ


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ダンジョンの暴走2

「さあ、行くぞ!」


 仮眠が取れたおかげで体の軽さも戻った気がする。まだまだ先は長いが、油断せずに先に進もう。


「アベルもアルも気をつけろ! ロウさんはアルの守りを、リザリスさんはアルの右、キリギスさんは背後に気をつけて下さい!」


 いつの間にか俺が指示を出すようになっていたけれど、皆が従ってくれるおかげで今のところは大した傷も負わずに進めている。

 

 三層に入り、魔物はフォレストウルフの姿も混じり始めた。もう少しで二十層のボスが出てくるのか? ボス級の魔物を主に倒しながら進むが、雑魚と呼べる魔物も多く手こずる。


「階段が見えた! 皆もう少しだ頑張れ!」


 四層への階段が見えた、階段では少し休憩ができる。そう思って気が緩んだのか、リザリスさんの悲鳴が聞こえた!


「キャア!」


 リザリスさんが腕を押さえている。俺は急いでリザリスさんのカバーに入り皆を階段に急がせる。


「階段まで走れ! リザリスさんは俺に捕まって!」


 キリギスさんが後方を守ってくれて、一緒に階段までリザリスさんを運んだ。


「リズ! 大丈夫!?」


 階段に入るとアルがリザリスさんを心配して寄って来た、手には白魔石を持っている。


「そんなに深手では無さそうだが、早く白魔石を使ってあげてくれ」


 最下層まであと何日掛かるか分からないが。怪我をしたまま消耗するより、白魔石を使って怪我を治し、体力を回復させた方がいい。


「すまない、アル」


 リザリスさんの傷は白魔石を使ってすぐに塞がったが、体力を回復させるため少し休憩をとる。


「白魔石はマジックバックに沢山入っている、皆も傷を負ったら早めに白魔石を使って治してくれ。無理をするより体力を消耗する方が危険だから」


 少しの休憩の間にも、水を飲み。干し肉などを食べて体力の回復に務める。


「次は四層だけれど、発生している魔物の種類からすると二十層に近いと思います。となると、オーガが出てくる可能性もありますので、皆さん気をつけて」


 リザリスさんの体力の回復を待って階段を下り、四層に出る。


 ゴッ!


 ガァン!


 いきなりホフゴブリンだ! 用心してロウさんに前に出て貰っていて助かった! 大楯でホフゴブリンの攻撃を受け、剣で倒す。


 ロウさんも、まだこの辺は大丈夫そうだ。


「キリギスさん! 何となくでも良いので五層の階段の方向を指示して下さい!」


「分かった! 間違ってても恨むなよ!」


 キリギスさんの指示に従って五層の階段を探しながら進む。さっきの長い休憩からはだいぶ経っている、そろそろセーフエリアが欲しい所だが……。


『ごめんなさい、待たせたわね。セーフエリアを作ったわ、この先の大岩の窪みよ。その前に魔物が発生しているけれど、倒してしまえばまた暫く休めるわ』


「皆んな聞こえたな! もう一踏ん張りだ、気を抜くなよ!」


「「おう!」」「ええ!」


 セーフエリアになっている大岩の前には、ホフゴブリンとオーガが待ち構えていた。休憩前にもう一度運動だ!


「おおぉー!」「はぁ!」


 ロウさんがオーガを引き寄せている間にアルとリザリスさんがホフゴブリンを倒す! こっちにもホフゴブリン! いったい何匹いるんだ!?


 ザシュ! ザン!


 ガァン!


「グォー!」


 ザクッ!


 スパッ!


「アル達の方が片付いたら、オーガを頼む!」


「分かった!」


 アルは興奮して力が入っているのか、入れ墨が浮き上がって来ている。


「アベル! 右からも一匹来るぞ!」


「ハァッ!」


 ザンッ!


「グォーッ」


 ザクッ! ドスッ!


 こっちのホフゴブリンを倒し切った頃、オーガも黒いモヤに変わっていた。


「これはキツ過ぎだろう」


 全員その場に座り込んでしまっている。周りを見ると、幾つもの中魔石が転がっていた。中には白魔石もあったので、オーガの魔石だろう。


『もう少し岩の方に寄ってくれると、そこからセーフエリアになるわ。今度は七刻は持つからゆっくり休んでちょうだい』


 またジョーカーの声が聞こえ、全員で大岩の方へ移動して休憩の準備をする。時間もありそうなので食事と寝床を用意する。


 俺とアベルで食事の用意をしていると、ロウさんがアルの前に片膝を付いて何か話している。


「ガルバルド王子、貴方に忠誠を誓わせて下さい」


 どうやらアルの入れ墨に気が付いたロウさんが、ドラコーンの伝説の初代ドラコーン王と同じだと気付いたようだ。


「ロウよ。その気持ちは嬉しいが、今はこのダンジョンの危機を止める方が先だ。この危機を乗り越え、無事に地上に戻った時にはロウの忠誠を受けさせて貰おう」


 ロウさんもその言葉に不満は無いようで、満足した顔で立ち上がると周辺を警戒し始めた。


「食事が出来ましたよ。皆さんお腹いっぱい食べて下さい」


 今回は肉を焼き、ポタタを茹でて出してみたけれど、皆とにかく食べた。そんなに食べるのかと言うくらい食べて寝た。


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