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52.クマゴロウにもリンク完了

 修復できた鋼鉄の馬車……戦車のうち一台は、みんなで内装をいじって、くつろげる部屋にすることにした。

 今後の作り込みが楽しみである。


 残り三台のうち、もともと人員輸送用に椅子が付いていた二台は、そのままにしておくことにした。


 もう一台の何もない空間のものも、物資運搬用にそのままにすることにした。


 もっとも、物資の運搬と言っても、『大剣者』の『亜空間収納』があるから、基本的に使うことはないと思う。


 まぁ将来、人が増えたときに使うかもしれないが。


 拡張された空間に心を奪われ、忘れてしまいそうだが、この四台の鋼鉄の馬車の一番の特徴は、攻撃に使えるということだ。

 戦車と言われる所以である。

 なので、武装について確認する。


 ただ武装と言っても、屋根に付いている弩級バリスタだけだ。


 だがこのバリスタは、椅子が付いた台座とセットされていて、射撃手が自由に方向を変えて、発射することができる。

 バリスタの発射角は自由に調整することができるし、台座もハンドルが付いていて回転させて向きを変えることができるのだ。


 バリスタは、通常、外壁の上などに設置されるもので、かなり大型である。

それが小型化されているというのも、大きな特徴だと思う。


 実際に威力を試す。


 バリスタで使う大型の矢は、台座に収納ボックスがあり、内蔵されている。

 標準装備は、二十本のようだ。


 戦闘の時に、俺が聖剣を使って出した二メートル四方の土壁に向けて発射する。


 ——ビュュュュュンッ


 ——ダァァァンッ


 おお、土壁を粉砕した。


 かなりの破壊力だ。


 通常の魔物に対しては、強力な武器になるだろう。

 この辺に出るような魔物なら、瞬殺だと思う。


 さっきこれで狙われたら、やばかったかも。

 まぁその時は、もっと強度を上げた壁を出したけど。

 でも不意打ちで狙われたら、やばかったかもしれない。


 ちなみに、あの時に土壁に大量に刺さっていた矢と周辺に落ちてた矢は、全て回収済みである。


 これも王国軍のありがたい置き土産である。

 二百本以上は確保できた。



 それから、この戦車もクマ型ゴーレムも素材は、『黒魔鋼(くろまごう)』でできている。


 『黒魔鋼(くろまごう)』は、『魔鋼』を強化した特殊金属である。


 『魔鋼』は、魔法道具や魔法の武器を作る素材として有名だ。


 『魔鋼』は、鋼に、魔物から取れる『魔芯核』を混ぜて作るらしい。


 『黒魔鋼(くろまごう)』は、そこにさらに、この国で取れる特殊な赤土を混ぜて作るのだ。

 ある意味、この国の特殊素材と言ってもいい。


 この知識は、『勇者選定機構』による研修の時に聞いたものだが、当然ながら実際の作り方はわからない。


 講習を受けたときに、特殊な赤土を混ぜるなら『赤魔鋼』ではないかと思ったものだが、加工すると黒くなるので『黒魔鋼(くろまごう)』という名前になったとのことだった。


 特殊な赤土というのが、最近では確保できないらしく、『黒魔鋼(くろまごう)』は、ほとんど生産されていないようだ。

 『魔鋼』との性能差が大きくないことも、無理に作られてない理由のようだ。


 講習のときの話では、『魔鋼』の性能を30%程度上昇させたものと言っていた。


 30%も上昇させたら、すごいと思うのだが。


 魔法道具などを作るときに、『魔鋼』で充分という事ならオーバースペックだろうし、もっとすごいものを作ろうと思った時には、30%では無理して作る気にはならないといった感じなのかもしれない。


 『魔鋼』は、魔力を通しやすい素材で、武器にした場合、魔力を通すと軽くなったり、強度が増したりするという特徴がある。


 『黒魔鋼(くろまごう)』は、その性質が30%強化されてるのだから、この戦車は、かなりの強度だし、その分防御力が高いはずだ。


 やはり王国軍は使いこなせていなかったと、考えた方が良いかもしれない。


 ただそれ以前に、経年劣化等で相当痛んでいたという可能性もあるが。


 実際に魔力を流して試してみたが、軽くなっているとか、強度が増しているというのは、見た目ではわからない。

 魔力を流した感触としても、あまり伝わってくるものはない。



 それから、クマ型ゴーレム通称『クマゴロウ』も、同じ『黒魔鋼(くろまごう)』でできている。


 まだ戦闘用の装備があるかわからないが、体当たりしただけでも、かなり強いと思う。


「マスター、クマ型ゴーレム通称『クマゴロウ』の魔法AIに対する接続及び制御リンクが完了しました。私の制御下で、コントロールすることが可能になりました」


 修復後、早速リンクを試みていた『大剣者』がそんな報告を上げてくれた。

 修復直後に、俺が魔力を流し、起動状態にしていたのだ。


 それにしても、さすが『大剣者』だ。

 『オートホース』だけでなく、『クマゴロウ』四体もコントロール下に置いてしまった。


 なんか、『大剣者』が率いるゴーレムの軍団ができそうだ。


 こうなると魔法AIを搭載したゴーレムをかき集めたくなるが……。

 ただ、そもそもゴーレムは超貴重品だから、集めようと思って集められるものではない。


 それよりも……


「リンクが完了したって事は、性能や装備の情報を取得できたんだろ?」


「はい。搭載されてるシステムを掌握いたしました。やはり特別な武装が隠されていました」


 おっと、期待していた返事だ!


 特別な武装があるのか!

 うん、ワクワクが止まらん!


「それってどんな?」


 思わず急かしてしまう。

 詳細カモン!!




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― 新着の感想 ―
[一言] 修理する方法がわからない、古代の道具が劣化して性能が落ちるのは遺物利用では良くあること。
[一言] どんな性能があるのかな?て思ってたら、次の話かー焦らすねぇ~(笑 )
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