33.思いつきで里帰り
⚫️連続投稿のお知らせと御礼⚫️
ご愛読いただいてますこの「光の大聖者と魔導帝国〜」が、ハイファンタジー部門の日刊7位になりました。
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皆様のご愛読に感謝を込めまして、本日も連続投稿をいたします。
お楽しみください。
またこの物語と同一世界線の物語である「異世界を魅了するファンタジスタ〜」も、本日、感謝御礼の連続投稿をいたします。https://ncode.syosetu.com/n8768ff/
もしよろしければ、併せてご覧ください。
よろしくお願いいたします。
ご愛読に、心からの感謝を込めて……合掌。
『勇者選抜レース』で第三位になった勇者候補パーティーのその後を尋ねたところ、クラウディアさんの予想では、パーティーは解散し、メンバーは解雇されただろうとの事だった。
それを聞いた俺は驚き、ラッシュは憤慨している。
「そうなのよ。酷い話。……ただある意味、いいことかもしれないとは思ってるの」
「え、どうしてですか?」
ラッシュが疑問顔だ。
「ある意味、自由になれるわけじゃない。故郷に帰ることもできるし」
「なるほど。そういう考え方もできるわけですね」
「確かに、国の中枢で仕えてもいいことないですもんね。それにしても、普通なら手放さないと思うんですけど」
俺は、追放された身で、ただむしろ、それでさっぱりしていたので、クラウディアさんの考え方はよくわかる。
ラッシュもそういう意味では理解できるのだろうが、国としてあり方がおかしいという疑問は拭えないようだ。
まぁその通りだよね。
「それが、この国の大きな問題よ。
貴重な人材だと理解しつつも、その人の今後の人生のために自由にしてあげるって言うならいいけど、用無しみたいな感じで解雇するんだから、全くおかしいわよ。
ただ、あの子、ミーアにとっては良かったとは思うけどね」
「ミーアさんは、故郷に帰っちゃったんですかね?」
ラッシュは、やはり気になるようだ。
「多分そうね。まぁ私たちすぐに追放されちゃったから、実際はわからないけどね。
彼女の故郷は、私の家が治めているデワサザーン領の沖合に浮かぶ島なのよ」
「クラウディアさんの家の領地の領民だったんですか?」
「そうよ」
「だったらクラウディアさん、その子もここに呼び寄せたらどうです?」
ラッシュが期待顔だ。
「そうね。あの子が望むなら、それもいいけど……。
無理には誘いたくないのよね。
私がスカウトしたばかりに、あの子には苦労かけちゃったから、故郷での暮らしがいいと言うなら、そっとしておいてあげたいの。
ここでの暮らしを希望してくれたら、もちろん嬉しいんだけどね」
「クラウディアさんは、どう思います?」
「まぁなんともね。普通で考えれば、故郷での暮らしがいいとは思うけど……」
「無理強いするのではなくて、選択肢を提供するという意味で、声をかけてみるのはいいんじゃないでしょうか?」
俺はそんなアドバイスをさせてもらった。
無理強いさえしなければ、いいと思うんだよね。
「そうね、ヤマトくんの言う通りね。決めるのはあの子だし。
実は……さっき渡した実家の王都邸に届けてもらう手紙の中には、その子のことも書いてあるの。探し出して、様子を知らせてほしいと。
もっとも、ここまで手紙を届けてもらう手段がないんだけどね……」
「そうだったんですね。やはり気になる存在なんですね。そして確かに……この魔境の中まで手紙を届けてもらうのは、無理がありますね」
改めて考えると、俺たちがこれから住む場所に、手紙や物資が届くという事は、基本ありえないのだ。
魔物の領域だから。
「そうなの。ただ私の家には、特別な魔法道具があるから、もしかしたら……それを使えば手紙が届くかもしれないけど」
「特別な魔法道具? それはどんな?」
「伝書鳩の魔法道具といって、鳩型の魔法道具が飛行して、手紙を届けるの。小さな物なら、荷物も届けることができるわ」
「それはすごいですね」
「じゃあそれで届けてもらえるんじゃないんですか?」
「魔法道具が飛行して手紙を届ける仕組みは、対となる装置があるのよ。まぁ対といっても全部で十個あるんだけど。鳩の巣箱みたいな形になっていて、鳩を飛ばすときに何番の巣箱に向かうか指定すると、そこに向かって飛ぶってのよ」
「なるほど。と言う事は、その巣箱型の装置がここにはないから、届けようがないって事なんですね」
「そうなのよね。魔法道具だから、一瞬、何とかなるように思っちゃったけど、冷静に考えたら無理だと思うのよね……」
「……残念。期待したのになぁ……」
ラッシュが肩を落とした。
「クラウディアさん、その巣箱型の装置って、全部使っちゃってるんですか? 使ってないやつとかないんですかね?」
ラッシュが何か閃いたのか、顔を上げた。
「そうね……一つか二つくらい使ってないのが屋敷に残ってるかもしれないわね……」
「だったら、取りに行ったらどうです?」
ラッシュのアイデアは、これだったらしい。
というか……取りに行けるくらいなら、伝書鳩の魔法道具を使わなくても、直接話ができちゃうと思うけど……。
「取りに行く……?」
「オートホースで飛んでいったら、見つからずにたどり着けるんじゃないですか? 日中飛ぶ時も、人に気づかれないくらい高いところを飛べばいいんじゃないですか? 一日位でつかないですかね?」
ラッシュがそんなことを言った。
なるほど、オートホースで誰にも見つからないように、上空を飛んでいっちゃうわけか……それはありかもしれないなぁ。
俺は考えもしなかったが、いいかも!
「……確かに言われてみれば、そうね。オートホースのあのスピードなら、一日かからずに着くかもしれないわね。もっとも、乗ってる方はかなり大変だと思うけど……」
そう言いながら、クラウディアさんはゲンナリとした表情になった。
「クラウディアさん、もしよかったら行ってきてください。本当は私も一緒に行きたいところですが、何があるか分からないので、一応ここに残ろうと思います。一人は危険なので、ラッシュと二人で行ってきてください」
「うーん、そうしようかな……。一度、父と話がしたかったし」
「じゃあ、行って来ちゃいましょうよ!」
ラッシュは、既に行く気満々になっている。
「それでは、オートホースに、私のマッピング機能を連動させましょう。
オートホースの魔法AIとのリンクが確保されているので、ある程度の情報や能力をリンクさせることもできるのです。
周辺情報も拾いながら行けるので、ちょうど良いです」
『大剣者』がそんな提案をしてくれた。
オートホースに、自分の持ってる機能を連動させて使えるようにできるなんて……すごいじゃないか!
さすが『大剣者』!
「じゃあ、善は急げで、今からいっちゃいましょう!」
「え、今すぐ? ……そうね、いっちゃいますか」
ラッシュのイケイケなノリで、クラウディアさんは少し戸惑っていたが、心を決めたようだ。
少し準備をした後、二人はオートホースに騎乗して出発した。
まだ午前中の時間帯だし、うまくいけば夜には着けるかもしれない。
それが無理でも、朝には確実に着けるだろう。
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この物語は、私の書いているもう一つの連載「異世界を魅了するファンタジスタ 〜『限界突破ステータス』『チートスキル』『大勢の生物(仲間)達』で無双ですが、のんびり生きたいと思います〜」と、同一世界線の違う時代の違う場所の物語です。
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