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令和の零話、なんつって。

私は丹生にぶ蒔広まひろ、高校一年生、黒髪ぱっつんショート、華のじぇいけい。


現在ぴちぴちの十六歳。


カレンダーの大きな数字は五をさしている。


しかし何だろう。


五月の時点で十六歳ってなんか損した気分になる。


高校一年生、十五歳。


という文字の独特なエロスを早くも失っているわけであり……。


「脱線早くない? ねぇ、脱線早くない?」


「小説って余計なことをつらつら書いてページ数稼いで、しょうもない話のさわりを飾り付けるものじゃないの?」


「それは実力のないものだけよ。本物の小説はその余白で人を魅了するのよ」


ということらしい。


それにこれはライトノベル、しかもただの素人投稿だから関係ないのである。


小学生の読書感想文にも満たない四百文字の原稿用紙を、インターネットとかいう深海に放り捨てるのである。


「言い方ってもんがない? それにラノベにだって美しい文章はあるわよ」


はいはい。


「声に出して返事してもらっていい?」


聞こえてるんだからいいじゃん。


「いや私が変な奴みたいになるじゃない。それにほら、なんか寂しいじゃん」


その図体で気持ち悪いこと言わないで欲しい。


「ひどぉい」


まあとにかくこれは私たちのごく一般的な日常の一幕を切り取っただけの掃きだめの鶴みたいなクソラノベです。


どーか肩の力を抜いて気軽に楽しんでいただければと思いますと誰かが申しております。


「蒔広ちゃん」


「なんですか、マリさん」


「掃きだめの鶴、使い方違うわよ」






ここでオープニング。


「アニメ化もしないわよ。一生ね」


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