幕間1 直哉の告白(聖美視点)
どうも、ヌマサンです!
今回は前回の直哉の告白を直哉視点で見ていく感じです。
文章量はそんなに長くないので、気軽に読んでみてくださいね。
それでは『幕間1 直哉の告白(聖美視点)』の方をお楽しみください!
「……紗希ちゃん?」
私が目を開けるとそこには穏やかな表情をした紗希ちゃんがいた。
「兄さんが起きましたよ」
「えっ!?」
私は急いで薪苗君の方へと這い寄った。
異世界まで私を追いかけてきてくれた人。直哉君以外にも紗希ちゃんや、茉由、守能君に弥城君、武淵先輩も追いかけてきてくれた。
失礼な話だけど、私は直哉君が追いかけてきてくれたのを知って一番嬉しかった。その時、改めて気づいたのは『私は直哉君が好きなんだな』ということ。
あの地下室で直哉君が目の前に居た時の安心感。
他の人だったらあの安心感に浸ることは無かったと思う。茉由がいたのは嬉しかったけど直哉君がいる安心感とは別物だと思う。
そもそも、私は10年前から直哉君が気になっていた。気持ちはあの時から変わらない。だからこそ、今なら分かる。あの10年前から抱き続けている感情が『好き』なのだということを。
「えっと、呉宮さん。俺の髪に芋けんぴでも付いてた?」
「あ、違う違う!別に何かついてたってわけじゃなくって……」
私はその後、直哉君を散歩に誘った。
散歩に行く前に眠ってる紗希ちゃんにブランケットを被せてあげる直哉君の優しさに思わず見惚れてしまった。
「そういえば、直哉君に私のこと下の名前で呼んでって言って、その後にカタコトで呼んでくれたっきりだから……」
「そういえばそうだった……じゃあ、今呼んでみるよ。さ、さ、さと、さと……」
川辺を歩きながら、下の名前で呼んでほしいと言ったら、こんな風に噛みまくっているところも直哉君らしい。
「直哉君、深呼吸、深呼吸」
私がそう言うと、直哉君は熱心に深呼吸をしていた。
「よし、しゃとみ……」
……そして、噛んだ。
下の名前呼びは機会を改めてお願いしてみようかな……とか、そんなことを考えている時に「俺、聖美のこと10年前からずっと好きだった」なんて言ってくるんだから。
ホントに下の名前呼びが不意打ち過ぎて、心臓が止まっちゃうんじゃないかと思った。
……ホント、不意打ちなんてズルい。
そもそも、『好き』って気持ちは私から伝えるつもりでいたのに。そのために散歩に誘ったのに。
そんなことを思いながら、私も『好き』を伝えた。
その後は私も直哉君も恥ずかしくなって、思わず目を逸らしてしまった。
しばしの沈黙が訪れた後、直哉君が先に口を開いた。
「あの、呉宮さん」
呼び方が元に戻っていることに私は少し、驚いた。
私は目を逸らさないで直哉君をじっと見つめた。すると、直哉君も私の目を見てくれた。
その後に直哉君から言われた言葉。私は一生、忘れることが出来ないと思う。
「呉宮さん、一回しか言わないからよく聞いて欲しいんだけど」
「うん」
「おじいさん、おばあちゃんになっても、ずっと、一番側にいてほしい」
私は言われたときは頭の中が一瞬、真っ白になった。そして、何を言われたのかを理解した途端に熱があごの先から脳天まで這いあがっていくのが分かった。
「えっと、それって……」
「付き合ってくれって事」
正直、直哉君がここまで直球で来るとは思わなかったからビックリした。
ホントは私の方から言うつもりだったんだけど。
何でもそうだけど攻めようとした時に攻められるのが一番心臓に悪いんだよね。
「こ、こちらこそよろしくお願いします……!」
その時、私は頭の中をふとよぎったことがあった。
「直哉君、ホントに私で良いの?」
いや、告白してくれた直哉君を疑うわけじゃないけど、何となく確認しておきたくなるのは私だけなのかな?
「ああ、呉宮さん以外の選択肢はないな」
この言葉を聞いた時なんて嬉しすぎて寿命が縮まるかと思った。
その後の直哉君への膝枕はなぜだか、とても新鮮な感じがした。
今回の『幕間1 直哉の告白(聖美視点)』はいかがでしたでしょうか?
明日の幕間2で第3章は完結です!
――次回「古代遺跡襲撃事件」
明日の20時に更新するので、よろしくお願いします。





