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第87話 魔人族の女

 樹の土魔法、シルフィルの精霊術により、最深部へと一気に近づいていた。


「これでは、真剣に階段で迷宮の奥へと進んでいたのがバカみたいですね」


 アリアが呆れながら言った。


「まあ、裏技ってことでギルマスには内緒ね」


 ギルマスにバレでもしたらまた小言を言われるに決まっている。


「マスター、そろそろ最深部だぜ」


 シルフィルが言う通り、あと一階層で迷宮の最深部に到達しようとしていた。



「流石にマナも濃くなって来たな」


 その時、樹たちの後ろで何かが動く気配を感じた。


「マスター、私たち囲まれているみたいだぞ」

「みたいだな」

「ですね」

「はい」


  アリアとシャルもこの気配に気づいている様子だった。


『魔弾』


 樹は後ろに魔弾をぶっ放し、アリアは正面に弾丸を撃ち込んだ。


『ぎゃるるる……』

 

 魔獣どもがよく分らない鳴き声を上げて倒れた。


『風の精霊たちよ我が身に力を授けろ』


 樹の手に緑の魔法陣が浮かび上がった。


「吹っ飛べ」


 樹がそう言うと無数の風の刃が魔獣どもへと突き刺さった。


「相変わらず凄いな、精霊術ってのは」

「当たり前だぜ」


 普通の魔法よりも威力の高い精霊術だが、使い方は気を付けなければならない。


「さてさて、こいつらにも針が刺さっているみたいだな」


 樹とアリアの手によって倒された魔獣の首の部分には例の針が刺さっていたのだ。


「おっと。あぶない」


 樹の背後から飛んできたナイフのようなものを、人差し指と中指の間で挟んで止めた。


「ナイフなんて投げるもんじゃないでしょう」


 掴んだナイフを捨てるとナイフが飛んできた方に向かって言った。


「あんたら、一体何者なんだい! アタイの計画を邪魔しやがって!!」


 そこには赤髪で褐色の女が姿を現した。


「マスター、気を付けろ。魔人族だ」

「ほう、あんたが噂の魔人族さんか」

「なんでアタイのことを知っている?」

「そりゃ、こんなもんを大量生産して魔獣にぶっさして操るなんて芸当が出来るのは魔人族だろうってうちの大精霊様が言ってるんだよ」


 樹は魔獣から抜いた針を魔人族の女にぶん投げながら言った。


「だ、大精霊だと……だからこんなに力が強いのか」

「おっと、マスターを舐めてもらっちゃ困るぜ。私が居なくてもマスターは最強だからな」


 なぜかシルフィルが得意げに言った。


「大精霊に世界最強だと……」


 女は半信半疑といった感じであった。


「お前の目的はなんだか知らんが今すぐ辞めることだな。命は粗末にするもんじゃ無いぞ」

「それはどういう意味だ?」

「馬鹿でも分かるように説明すると、死にたくなかったら魔獣を操るのは辞めろということだ」

「お前が、私を殺す? 笑わせてくれるじゃない」


 次の瞬間、樹は魔人族の女との間合いを一気に詰め、みぞおちに一発拳をねじ込んだ。


「ちょっとは信じてもらえたかな」


 樹は黒い笑みを浮かべた。


「うわ、マスターえげつな」

「容赦ないですね」

「一応、女性なんですけどね」


 後ろからそんな声が聞こえてきたが、樹は気にするそぶりは無かった。


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