表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

66/132

第65話 エルフたちの仇

 オリエンス国王の許可を得た樹たちは、早速国境線沿いに向かうことにした。


「それじゃあ、後のことはよろしく頼む」

「行ってらっしゃいませ。お気をつけて」


 セザールにそう告げると樹たちは屋敷を後にした。


「転移魔法を使うか」


 オリエンス国王との国境沿いは一度依頼で行ったことがあった。


『転移』


 アリアとシャルを転移魔法陣の上に乗ってもらう。


「お、三人って割と魔力使うんだったな」



 いつもはアリアと樹の二人だけなのですっかり忘れていた。


「ここが、オリエンス国王との国境線沿いですか」

「ああ、ここを一歩出るとオリエンス国王だな」

「本当にこんな所に居るんですかね」


 シャルが不安気な目をした。


「ギルド本部の報告だ。まず、間違えない」


 ここは国境線沿いの村『ヘルネ』

このどこかにボスが潜伏しているものと思われる。


「さて、探しますか」


 樹は索敵魔法を村を囲むように展開した。


「ん? これは……」

「どうかされましたか?」


 アリアが覗き込んできた。


「見つけたぞ」


 そう言うと樹の口角はわずかに上がった。


「本当ですか?」

「ああ、この反応は間違えない。ヤツだ」


 樹は反応があった村の廃墟へと向かった。


「ここだな。気を引き締めていくぞ」

「「はい!」」


 二人は武器を構えた。

アリアは久々の咥え煙草姿だ。

この姿にシャルは驚愕していた。


「おやおや。見慣れた顔がおりますね」


 そう言ってグレーのスーツを着た男が階段を降りてきた。


「おい、シャル。お前の里を襲ったヤツはあいつか?」

「はい。間違いありません……」


 シャルはその男に殺気を放った。


「おや、いつぞやのエルフさんじゃありませんか。生きていたんですね」

「ええ、おかげさまで」


 ボスと樹たちが対峙する空間に緊張が流れた。


「今日こそ決着を付けてやる」

「そう簡単に捕まる訳にはいかないんですがね。ここは国境線沿いの村。国際問題になりかねませんよ」

「案ずるな。オリエンス国王の許可は取ってある」

「流石、根回しが早い」

「人脈が広いと言って欲しいね」


 その言葉と共に、樹は鞘から刀を抜いた。


「流石に早いですね」


 ボスはステッキのようなもので樹の刀を受け止めていた。


「おいおい、今のを止めるのかよ」


 樹の抜刀術を止める者はそうは居ない。


「まだです!!」


 シャルがボスの後ろに回り込み、短剣を振るう。

かなりのスピードであったが、それをもステッキで受け止めた。


「そ、そんな。嘘でしょ」


 シャルもあれを止められるとは思わなかったのだろう。


―――バンバン、バーン


 乾いた銃声が鳴り響いた。

アリアお得意の麻痺弾である。


「甘い」


『ファイアーカッター』


 男は魔法で相殺した。

しかし、その刹那、樹はボスの懐に潜り込んだ。


『雷刀』


 雷系統の魔法を付与した刀で男の腹に峰打ちを入れた。


「ぐわっ……」


 アリアの弾丸に気を取られていたボスは樹の攻撃を完全に防ぐことが出来なかった。


「中々やるではありませんか」


 ボスはよろめきながらもその場に立っていた。


「おかげさんでレベルも上がっているもんでね」


 樹は一度、その刀を鞘に戻し、居合の構えをする。


「ほう、居合術ですか。そんなので私が倒せるとでも?」

「やってみなきゃ分からんだろう」


 次の瞬間、樹とボスの間合いが一気に縮まった。


「終わりだ……」


 その刹那、ボスは気を失った。

後ろで見ていたアリアとシャルには樹の剣筋は見えないほどの速さだった。

 本作が気になる。応援してやってもいいぞって方は、

 ★で評価していただけたりブクマや感想を残していただけると非常に嬉しいです。


 引き続き応援よろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ