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魔物を宿す者·2話

昼休み


「・・・志賀君、志賀 暮人君!」

「あっ、はい!」


しまった。

あまり名前を呼ばれることがないから、気づかなかった。


「大丈夫?気分が悪いなら保健室に・・・」

「大丈夫です、少しボーッとしてただけなんで」

「そう?何かあったら言ってね。」


変に目立たないように常日頃から気をつけているが、

ダメだな、集中が切れる。


「それで、何か御用ですか?先生」

「あ、そうそう!転校生君、志賀君に任せていいかしら?」


その瞬間、周りから哀れな目で見られた。

俺だって嫌だ。

しかし、アイツには何らかの形で接触しなくてはならないから、仕様がない。

俺は渋々頷いた。



「暮人、良かったのか?」

「誰かがしなくてはいけないのだから、隣の席の俺がやるのは自然のこととは思う。」

「相変わらず真面目だなぁ」


このどこかやる気がないやつは、俺の人間の幼なじみ、遊木(ユウキ) (ケン)

母親同士が友人でよく一緒に遊ばせられた。

茶髪にピアスだが、俺から見れば一般人だ。


一般人の意見も聞いとくか・・・

「なあ兼、お前から見て黒木ってどんなやつだ?」

そう聞くと、兼は面倒臭そうな顔をした。

「っんで、俺に聞くんだよ。あんなのただの厨二野郎だろ」


厨二?

聞いたことない単語だ。

こちらでは、異世界人のことをそう呼ぶのか?



「・・・おい、デス・ダーク」


・・・独り言か?

黒木が発した言葉に誰も反応を示さない。


「デス・ダーク。俺様を無視するとはいい度胸だな!」


まさか・・・

嫌な予感がして振り返ると、黒木とバッチリ目があった。


「黒木?ひょっとしてデスなんちゃらって俺の事?」

「そうだ、デス・ダーク!」


デス・ダーク・・・

志賀を死でデス、暮人の暮れるでダークか?

ネーミングセンスの欠けらも無いな。


「それで、何か用かな?」

「フン、やっと俺に従う気になったか」


俺は魔王様以外に従うつもりは無いぞ、黒木。

っていうか、やっと従うって言ったけど、口聞いたのこれで2回目だぞ。

頭がおかしいのかコイツ。


「貴様に任務を与える!」


頼むから面倒事だけはよしてくれ。


「俺に学校を案内しろ!」


願望を瞬間的に打ち砕くのやめろ!


「う、うん、分かった。じゃあ、放課後に案内するよ・・・」


また周りから哀れな目で見られる。

世話係など受けるんじゃなかった。

もし前世の俺だったら、ザ・ワー〇ド的な技で時間を戻していただろう。


更なる試練に向けて、異世界侵略とは別のことを始める俺だった。




ご愛読ありがとうございます!

2話目投稿です!

いつも真面目な内容しか書かないからギャグって意外と難しい・・・


前回、5~7で投稿って言いましたけど、7に統一します!

自分が忘れるんでw


次回もお楽しみに!


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