自分とは何か
小説?というかエッセイ?というか何とも微妙な所ではありますが、普段疑問に思っている事を書いてみました(初投稿です)
「みんな、本当の自分を分かってくれない。」と彼は言った。
そこで私は考えた、「本当の自分」とは言うが、では逆に「本当ではない自分」、「偽物の自分」とはなんだろうか。誰かが彼のフリをして成り代わっているのか?違う。
少なくとも今回に関してはそういう意味ではないだろう。
そこで私は考えた、「本当の自分」とは言うが本当の基準はなんなのだろうか、逆に「本当ではない自分」、「偽物の自分」とはなんだろうか。誰かが彼のフリをして成り代わっているのか?違うだろう?少なくとも今回に関してはそういう意味ではない。もちろん私がすり替わっている訳でも無いので「偽物の自分」は第3者ではない、私では無く又他人でも無い、であればその正体は「彼自身」と言えるだろう。再び私は考えた、「自分自身」なのに「偽物」なのか?だってそうだろう?「自分」がやっている「自分」なのに、それは「本当の自分」では無い。そんな事が有り得るのか?他でもない自分自身なのに?であれば「自分」でありながら、「自分」では無い自分とは何なのだろうか。それは「深層意識」とか言うものでは無いだろうか、○○には格好良く見られたいとか✕✕にはダサいと思われたくないとか無意識のうちに願っているのだ、その結果「理想の自分」を演じようとするから、彼は彼自身との呵責に苦しんでいるのでは無いだろうか。誰にだって経験はあるだろう?私達は常に他人を意識して生きている。であれば他人の目を気にしてしまう、という悩みが発生するのも必然と言えるだろう。結局彼は自分で本来とは違う人格を演じておいて、「素の自分」を気付いて貰えない事を嘆いている。じゃあ何故そんな演技をしたんだ?人にこう思われたい、という理想があったからだろう。成程、彼は理想の自分を『 見てもらいたかった』のか、では何故彼は「素の自分」を見てもらいたがっている?見てもらいたいのは理想の自分では無かったのか?
結局私達は自分とは何か分からないまま一生を終えるのかもしれない。ご飯を食べるのは自分が生きていくため、学校に通い勉学に勤しむのは将来自分が困らないため。あれ?じゃあ私達は「何かよく分からないもの」の為に一生を費やすのか...
結局自分とはなんなのだろう。
そんな事を毎日考えている。