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通販スキルで、楽しい異世界生活  作者: 黒蜜きなこ
第2章 ドラゴンとお姫様
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閑話:猫耳メイドは家出姫を探す



ちょっと、聖獣様を探してくる


心配せずに待ってて


行ってきます


     by カリナ




やりやがった…

おかしいと思ったのです。

わざわざ人を使いっ走りにしておいて、その間に家出ですか。


「いかん、すぐに捜索隊を…!」


姫君の家出ともなれば、城の中は大騒ぎ。

あれでも王位継承者ですから、何かあっては一大事なのです。


「お待ちくださいなのです、宰相様!」

「サマンサ、何か考えが?」

「はい、ここは私にお任せくださいなのです!」


カリナの行動パターンはお見通しなのですよ!

どうせ、マリーレイン様かフラウベル様、どちらかのところに決まってるのです!


「首に縄をつけてでも、無事に連れて帰ってくるのです!」

「確かに、お主ならカリーナ姫の居所も掴めよう…よし、王には私が話を通しておく!直ちに後を追うのだ!」


ふっふっふ。

私を出し抜いたつもりでしょうが、甘いです。


『一緒に聖獣様を探しに行きましょう!』


というお誘いがいつ来てもいいように、私は準備してたのです。

夜営のためのテントや寝袋は最高品質のものを購入。

旅路でもカリナが不自由しないよう、ありとあらゆる物を揃えてましたのに!

とっ捕まえて、お説教です!!




◇◇◇◇



まず、フラウベル様のところから。

フラウベル様は、カリナの家庭教師だったエルフの薬師さん。

残念ながら、フラウベル様は先月からエルフの森に里帰り中だそうです。

とっても親切なお隣さんが教えてくれました。


「腰痛で、フラウベル先生の湿布薬が欲しいんだけどねぇ…」


お婆さん腰痛ですか?

私にお任せくださいなのです!

姫の側近として、暗殺術から整体まで嗜んでおります!

ああ、ここの筋が…ジッとしててください。



ベキボキバキ。



お礼に、蒸したお芋を貰いました!

ウマウマです!


「さあ、マリーレイン様のところにしゅっぱーつ!」


マリーレイン様は隣の国でギルドマスターをしているのです。

きっとカリナがいるはず。

家出娘に説教をしてやるのですよ。

泣いても許しません!


「そこの女!金目の物を…」

「邪魔です!」



ドカバキドス。



今は山賊に構ってる暇はないのです。

ロープでぐるぐる巻きにして近くの木に吊るしておきました。

隣の国との国境に着いた時に一応報告しておいたので、後は丸投げです!

そして、



「カリナさんでしたら、お泊りになってますよ」


見つけた…!

夜通し歩いて、もうネムネムです…

ここ、マリーレイン様がギルドマスターを務めるフリントの町。

何軒目かの宿屋でようやくカリナ見つけました…

うにゃ……


「え、サマンサなの?!」


ふふふ〜…見〜っけ。

覚悟するのです〜、お、説教…

ふわぁぁ〜〜〜……

ダメです、もう起きて…いられ、ない、の…です…


「ちょ、立ったまま寝ないで!サマンサ、私先生のところに…聞いてる?」

「あいあい、わかってまふ…うにゃ…」

「起きてったら〜〜〜!!」



カリナは私がいなきゃダメなのですよ?

だって私は、カリナのスーパーメイドなのですから!



おやすみなさい。ぐう。


読んでくださってありがとうございます。

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