登場人物&専門用語
〈登場人物〉
β作戦本部
皇 レイ(16)
主人公。高校一年生。HUFの武力介入部隊の攻撃前は都内の高校に通う普通の男子高校生だったが、攻撃後それが一変。家族及び親戚全員を目の前で異端人に殺された。その後、キースに拾われて適合者となった。コードネームは「β-replica Mk.002」。
家族や親戚全員を亡くしてからは心を閉ざし、誰とも関わろうとしなくなったが、同じく適合者の一芽に対しては心惹かれるものを感じている。
真田 一芽(15)
データ上は『15歳の中学三年生』となっているが、その他のデータは全て抹消済で、正確な年齢は不明。コードネームは「β-replica Mk.000」。攻撃前からベータレプリカの"試作品"として秘密裏に訓練を積んでいた。
性格は常に明るく気丈だが、どこか影がある。
藤塚 忍(18)
高校三年生。適合者の中では最年長となる。攻撃前は都内の高校のバスケ部の主将だった。コードネームは「β-replica Mk.001」。身体能力が高いため、戦闘能力はかなり高い。
兄貴肌で頼りがいがある。誰とも関わろうとしないレイのことを当初から気にかけていた。
九頭龍 ましろ(10)
小学四年生。最年少の適合者。攻撃前は、実家である寺で僧侶の父と共に暮らしていた。母親はましろが3歳の時に亡くなっている。コードネームは「β-replica Mk.003」。最年少ながら適合者いちのベータ波放出量を誇る。
無邪気で素直だが、学校でいじめに遭っていた時期があるため少し人間不信なところがある。
忍を兄のように慕っている。
皐月 凛(16)
高校二年生。攻撃前は東京都郊外の児童養護施設で暮らしていた。コードネームは「β-replica Mk.004」。
幼い頃、両親に酷い虐待を受けて瀕死になっていたところを児童養護施設の職員に救われた。そのため「人から愛される」という感覚があまりわからない。
虐待の影響からかなり自虐的でネガティブな反面、洞察力にとても優れている。一方で、自分を助けてくれた施設を壊滅させ、親同然の職員を殺した異端人に対しての恨みはかなり深く、復讐の機会を虎視眈々と狙う執着深い一面も持つ。
小鳥遊・キース・晃(24?)
「β作戦本部」の総司令官にして、適合者達の保護者的な役割を持つ男性。(戸籍上は)カナダ人とのハーフ。年齢以外のデータがほぼ全て抹消済。心優しく、誰に対しても礼儀正しい。
「β作戦」の立案者でもある。
六花 武蔵(29)
「β作戦本部」の技術開発担当の男性。元自衛官。作戦では参謀としてキースの補佐役に徹している。
キースと比べると少し寡黙で厳格な性格。目つきもかなり鋭いため、初対面の人間からは「冷たい人間」と思われることが多い。
日下部 瑞綺(27)
「β作戦本部」の戦闘器及びレプリカスーツのメンテナンスを担当する専門の整備士。
見た目は綺麗な大人の女性だが、男勝りで負けず嫌い。少し子どもっぽいところもある。武蔵とは意見の食い違いから対立しがちだが、信頼はしている。整備士の腕は確かなもの。
〈専門用語〉
・異端人
自らを"向こう側の世界の住人"と名乗る、謎の勢力。
・全人類統一軍
通称:HUF(Human Unification Forcesの略称)。異端人の軍隊で、人類の滅亡を目論んでいるとされる。武力介入部隊はその中でも精鋭を集めた特殊部隊。
・ベータレプリカ
日本政府が秘密裏に開発していた、人型最終兵器。人間の脳波の一つであるベータ波を使って身体能力及び身体そのものを強化して戦う。
ロボットや戦闘機の類いではなく、レプリカスーツを身につけベータ波で身体能力及び身体そのものを強化した適合者のことを指す。
・適合者
ベータレプリカとなる資格を持った人間のこと。適合者となる条件は「20歳以下である事と、幼少期から思春期にかけて何らかの心的外傷を受けている事」。
なお、適合者となった者には政府から直接通知が届くが、原則拒否することはできない。その代わり、最低限以上の衣食住は約束される。
・ベータ波
人間の脳波の一つ。緊張している時や集中している時に出る。
・レプリカスーツ
ベータレプリカとして戦う適合者が戦闘の際に着用する専用のスーツ。ベータ波の放出量に応じて身体能力及び身体そのものを強化することができる。しかし心拍数・アドレナリン増幅作用があるため、長時間の戦闘は可能だが危険。
・戦闘器
ベータレプリカとして戦う適合者が戦闘の際に使用する武器のこと。正式名称は「戦闘能力増幅機器」。
適合者一人一人にあわせて作るため、一人として同じ戦闘器を持つ者はいない。それぞれの戦闘器には、世界各国の神話の武器の名前が識別番号と共に付けられている。
・β作戦
別名「オペレーションβ」と呼ばれる。ベータレプリカを実戦配備し、異端人に対しての武力による抵抗を行うことを指す。
登場人物と専門用語についてまとめました。まだまだ登場人物も専門用語も増えていく予定です!
また、ここでの「脳波」についてはかなり簡略化されています。あくまでもフィクションですし、創作SFです。そして何より初心者、ド素人です。そこは申し訳ございませんが、大目に見てやってくれると嬉しいです!