表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

邸の足跡

作者: 荒畑縄笠山

お目汚しです。それでも良いという心の広い方は、どうぞ。

足跡は、そこかしこを彷徨い、皆同じ所に消えていく。


無数にあるそれは、変わらぬ大きさで、靴底の文様は風化しているため、判別が付きにくい。

しかし、癖のある歩き方で、どこもほぼ均等に力がかかったような、そんな足跡だ。

一体どんな歩き方したら付くんだろう。



単独、複数ならほぼ同じ体格の人物像が予想される。



別にこの程度なら何も興味は起こらなかったろう。




ただ、これが全て天井に残された足跡だった。


そして、その消えた先にある部屋に問題がある。











そこは、トイレだ。


年期の入った扉に 『便所』 と書いてある。




思わず息をのむ。

扉を開けるため腕を挙げるよう、脳が命令するが、己の極小チキンな♥が

『開けんじゃねぇ』と早鐘を鳴らす。



目が泳ぐ。世界水泳の選手並みの速さで。


そして、ある一点でその動きが止まる。



ドアノブに付いている鍵だ。


赤マーク。使用中。




私は延ばすか迷っていた手を、迷わず下ろした。








はっきり言って、この人物がなぜわざわざ天井を歩いて行ったか不明だ。

しかし、言い訳させてもらうと、謎は謎の侭の方が、ずっと不思議でロマンがある。

そんな気がする。




しかし、勇猛果敢な『勇者』が居たなら、是非その部屋が『トイレ』なのか、

ここの掲示板で真相を知らせてほしい。



駄文失礼しました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ