婚約白紙になった私でも、さすがにストーカーは好きになれません

王宮魔術師であるキャロルは婚約白紙となったかつての婚約者をいまだ忘れられずにいた。
婚約白紙の申し出は婚約者からだった。
「キャロルを愛しているからこそ、愛されているのか分からなくなった」
キャロルなりに愛している筈だったが、他ならぬ愛する人に否定され、愛が分からなくなったキャロル。
過去を忘れるように仕事中心の恋愛とは程遠い生活を送っていた。

そんなある日、以前からキャロルに想いを寄せていた職場の先輩ファルと同じ業務を行う事に。彼はこの気を逃すなとばかりにキャロルへの好意を隠さなくなり「結婚したい」と攻めてくる。
婚約白紙の傷が癒えていないキャロルはそんな彼につれない態度をとり続けていたが……

しかし、そんな彼にも裏がありそうで？

過去を引き摺るヒロイン×ストーカー気質な嫌われヒーローのラブストーリー。