063 秘密基地はなぜかキャンプ 4
私が秘密基地に工具を揃えているのは古い自動車をここに運び込んでレストアしているからだ。深夜の散歩の途中に山に放置されていた昭和45年頃のセリカを見つけたのだ。通称ダルマセリカと呼ばれるやつで、きちんとレストアできれば結構高値で売れるはずだ。赤井四葉はそれを赤井から聞いていたんだな。
「へー、これが例のセリカか。むかし兄貴の先輩んちの裏山にもあったな。今もあんのかな」
何それ詳しく! オリジナルの部品が手に入るなんてそうそう無いからな。
「お、おう。じゃあ訊いてみっけど、あたいにも情報料になんかくれよ。お、これなんかいいな」
そう言って四葉は壁に掛けていた三節棍を手に取った。継ぎ手に仕掛けがあって棍にもなるリー・リンチェイ仕様だ。しかし素人にあまりお勧めは………って使えてるよ。
「色が赤いのも気に入ったよ。じゃあもらってくぜ」
はい。じゃあよろしくお願いします。
2台目のセリカを譲り受けて秘密基地に置いておくとさすがに皆に驚かれる。
「前から思ってたけど、零一の手品おかしいだろ」
手品だからおかしくないだろう? 何か問題でも?
「「それで誰が納得するかよ!」」
「手品ってのはタネも仕掛けもあるんだぜ。それを聞かせろよ」
科学技術とかの応用とあとは錯覚効果だよ。先週のテレビでカッパーフィールドとかもやってただろう?
「あれすごかったわよね! イリュージョンだっけ?」
「ああ確かに……ってそれでごまかせるわけねーだろ!」
「「見てできるなら苦労はねえよ!」」




