061 秘密基地はなぜかキャンプ 2
休みの日には遊茶公大と遊茶小枝子も秘密基地にやってくる。定期的に公大の義足の調整をしている。小枝子にも見てもらっているがオーバーホールまではさせていない。
あとは運動とか体力トレーニングとかサボらないようにチェックしておかないとな。間食をしたらあまり意味が無いんだが。
「おい、冷蔵庫の黒松ソーダ飲んだの誰だよ!」
「ああ、あれあんたのだったの? どんな舌してんのよ」
「飲んでおいてそれかよ! オオトリデパートの台湾フェアでわざわざ並んで買ったんだぞ」
「そんなに怒鳴らないでよ、減るわけじゃなし」
「バレバレの嘘つくな! 減るに決まってんだろ! 弁償しろよ」
いや公大がそこまで怒るのもどうかと思うぞ。並んだのは私だからな。まあ、五香粉が欲しかったからついでだが。
「ひでえ女だ。愛玉子まで食いやがって」
「ええっ、ないの? 楽しみにしてたのに」
小枝子も目に見えて落胆している。焦る晴子。
「えっ、あれあなたのだったの? ごめんね、てっきりシャウエッセンのだとばっかり」
「ハムですらねぇのかよ! いい加減にしろよハルコンネン」
「それはどこの誰なのよ!」「自分で調べろよ!」
砂の惑星の登場人物だな。絵は晴子には見せないでおこう。
二人のやり取りを見て一瞬驚いた表情の小枝子だったが、「あんなふうに女の人と話すお兄ちゃん、初めて見た」と小声で言った。うんうん、一緒に生暖かく見守ってやろうな。




