05B 植物(ボタ)の錬金術師~道化面(ハーレクイン)の女 1
戦いの現場を離れて秘密基地に戻った私は冷蔵庫のお茶を飲んで一息つく。少し頭の中を整理したい。情報量が多すぎる。
まずは丁字信伍の件だが、これでもう奴に打つ手は無くなっただろう。蛾眉丸純兵が死んだことで外硫児架の後ろ盾も無くなった。上納金が用意できなければ切られるだけだ。あとは小バクチに一喜一憂しながら児島草平と茶坊主道を極めるでもしたらいい。今更に私の仲間になりたいとも思わないだろうしな。
蛾眉丸の件は疑問がいくつも残ったままだ。出自についてもこれ以上は何もでてこないだろう。それでも和牛なのか輸入牛なのか、生産者輸入元がどこの誰なのかぐらいは知りたかったんだが。
蛾眉丸を取り込んだ種を【分析】すれば少しは分かることもあるだろうが、そっちは今はまだ手をつけずにおきたい。あれが私の次のステージに繋がる鍵だとゼロワンに言われれば慎重にならざるを得ない。しかし偶然にもそれが手に入ったのは怪我の功名ということなのだろうか。棚からぼた餅? 失礼な、苦労はしただろう?
錬金術の系統は博物学を根源に動物、植物、鉱物に別れるとゼロワンに教わる。ただし動物の錬金術師になるには植物と鉱物の両方の素養を持っていなければならないらしい。




