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052 愛と青春のケモノたち 7

 給食の時間は遊茶公大と上倉晴子だけじゃなく、赤井敬五と緑川達郎も加わってちょっと(・・・)賑やかになった。クラスが最初ざわついたがそこはまあ、そのうち馴れるだろう。たぶん。


「それで零一よ……何でこんな大所帯になってるんだよ? 落ち着いて食えねえだろうが」

 重ね重ね済まんな、公大。それでも食えないは嘘だろう? すでにおれの杏仁プリンを食べはじめているようだが?

「もう、ため息とかやめてくれる? せっかくのナポリタンサンドがまずくなるでしょ。プリマハム先生」

 晴子はコッペパンに器用にナポリタンを挟んでいる。おれも真似してみるか。

「プリマ? あーいい加減ハムから離れろよ、ハルキゲニア君」

「何よそれ、そんなの知らないわよ!」「後で自分で調べろよ!」

 カンブリア期の葉足動物だ。夢見心地というラテン語が語源だ。いずれにしろ晴子の怒りに火に油を注ぐことになるから今は言わないでおこう。

「イライラするとハゲるぞ。デブでハゲとか最悪だな。まあ飲めよ」

「そうやって牛乳を押しつけるな! それにハゲは家系じゃねえ。余計なお世話だ」

 緑川たぬきは牛乳が嫌いなのか。その身長は何で培ったんだ。好物の牛スジ? 渋いな。

「そう怒んなよ。そのうち馴れるから気にすんな、兄弟ブラザー豚カレー」

「やめろ! オレまでカップラブラザースに数えなくていいんだよ!」

 赤井きつねはギャグセンスあるな。兄姉に口ゲンカで鍛えられたのか?


 あの後、赤井きつね緑川たぬきおれにつくと言ってくれた。赤井三矢と緑川麻里が結婚すれば2人は義兄弟になる。これで約束は守れたか。

 それにカップラブラザースも3人になるとはいいことづくめだな。

 ん? 公大が何か騒いでいる気がするがきっと空耳だろう。

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