04D 愛と青春のケモノたち 2
呼ばれた屋上に行ってみると赤井敬五と緑川達郎は二人だけで私を待っていた。数を頼んでくるかと思ったがそこはさすがだな。カップラブラザースのプライドか?
「そんなんじゃねえ。無駄に数を集めてもお前には勝てる気がしねえだけだ」
「ああ。それに格付けはこの前のでもう済んでるようなもんだ」
赤井と緑川は自嘲するように言った。
何だかやり合う雰囲気じゃないな。丁字に私をぶちのめしてこいと依頼れたんじゃないのか。
「おいおい、そこまで分かってて普通に一人でくるやついるかよ。笑うしかねえわ」
「むかつくより傷つくぜ。でもまあ……俺たちも仕事だからな」
そう言って二人はもたれていたフェンスから体を起こして近づいてくる。
傭兵コンビ、カップラブラザースは金で動く助っ人だ。腕っ節もだが息の合った連携や自分で動ける判断力が持ち味だ。私が二人を味方に引き込みたいと思ったのもそのためだ。
まあ待てよ。私からひとつ提案があるんだが聞く気はないか? お互いにメリットのある話だ。
「何だよ?」
「命乞いじゃなさそうだが?」
丁字なんかより私につかないか? 私なら2人を本当の兄弟にしてやれるぞ。
「「なに?」」




