表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/512

04B 本当はコワクナイ錬金術 合成偽薬JST~Just like starting over, today 3

 上倉晴子にはJSTのタブレットを50錠とパイプ20本を用意した。1ヶ月分ならとりあえずこんなもんだろう。パイプは不意に禁断症状が出たときや口寂しいときのタバコの代用だ。ガッコウで咎められてもお菓子(・・・)だから問題はないが人前で堂々と吸うのはやめておけ。

 それとJSTは食欲を刺激するからそこは注意が必要だ。過剰摂取は太るもとだぞ。用法用量を守って正しくお使い下さいというやつだ。

「うん、分かった。でもいいの? あたしにしかメリットがないじゃない」

 いやそんなことはない。これも丁字信伍を追い込む布石だからな。


 晴子がドラッグと手を切ればその分丁字に金が落ちなくなる。そして晴子が立ち直れば他の被害者リピーターもJSTに興味を持つだろう。人前で吸うなと言ったが目立ちたがりの晴子にそんなことできるはずがない。逆にいい広告塔・・・になってくれるだろう(おっと、これは内緒だ)。

 そしてその被害者リピーターもJSTで治療できれば丁字をさらに追い込むことができる。その流通も晴子を前に出せばおれも隠れることができて丁度いい。


 JSTを手渡すときに晴子はおれの手を包むように握りそのまま体を預けてきた。

「ありがとう。本当は……ずっとこうしたかったの。あのときからずっと……」

 ここでだけのことにしておいてくれ。オトナに見られて噂が広まったら大事おおごとだ。上倉源一が聞いたらおれを撃ち殺そうとするかもな。 

「ねえ零一、今度のテストでもう一度勝負よ。そうね、勝てなかったらその次も」

 何でそうなる? だとしたら何を賭けるんだ。

「もう! あたし(・・・)に決まってるじゃないの。受けてくれるでしょ? うふふっ」

 それはどっちにしろつき合うってことになるんじゃないのか? あっ、もしかして晴子は最初からそのつもりだったのか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ