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006 クソ雑魚オタクのバラッド 6

 身の危険を感じたぼくは最後の手段を取ることにした。貯金を全部引き出して遠くで一人で暮らす、それしかないと思った。

 しかし新しく赴任した郵便局長が事情を知らないままそれを家出と勘違いし、後妻に連絡したせいで計画は破綻した。


 そしてあろうことか後妻は嘘をでっち上げて郵便局長を丸め込み、その場でぼくの貯金を自分の口座に移し替えさせたのだ。「子供が大金を持っているのはよくない」などと諭す郵便局長のいかにも自分は良いことをしたと言いたげなその笑顔は、しかしぼくにとっては悪魔のそれにしか見えなかった。


 そのことを警察に相談しても、彼らは子供のいうことなどはなから聞く気はなかった。「民事不介入」などと建前を言ってぼくを体よくあしらい、まるで動こうとはしなかった。


 まんまと貯金を強奪した後妻は、18才になったら返すことを交換条件に手術に応じるようぼくを脅してきた。そして心が折れたぼくは言われるままに手術の同意書に署名してしまったのだ。

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