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033 ダフィー・ダックのような女 3
3年も同じガッコウで過ごせば能力での棲み分けも決まる。いじめの対象だった人間もいじられ役としてどこかのグループに引き取られ、グループ間の揉め事は村社会の自治論理でセンセイの手を煩わせないように隠されてそれなりに解決していく。
ただし不良どもは別だ。奴らはクラスを越えて結託し自分の勝手を通し、それを生き様とうそぶく野武士や盗賊だ。いや、野武士に悪いな。燻るだけのチンピラだ。
いずれ村人の集まりが抵抗できるわけが無い。荒らされないためには誰かを生け贄にする必要がある。そして不良どもも生け贄で鬱憤を晴らし満足すればそれ以上は暴れないという暗黙の了解ができている。
そのグループ分けからあぶれた生け贄が私のガッコウでの存在意義だった。だから花札トリオと付き合っている上倉晴子も私を虫けらのように見るのも当然と言えた。
だが丁度いい機会だ。虫けらでも噛むってことを晴子にも思い出してもらおうか。毒針を持った蜂がいることもな。




