表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/512

032 ダフィー・ダックのような女 2

 そんな暮らしも上倉源一が県議の選挙に続けて落ちたことや、保証人になった借金で田畑をいくつも手放したせいで失速していく。周りの連中も家が代替わりして農業から離れると同時に上倉晴子をちやほやしてくれる家来も減っていった。

 ガッコウでも家柄よりも勉強やスポーツといった個人の能力がステータスとなる。そうして見れば晴子のそれは平凡の少し上ぐらいだ。秀才ぞろいのA組に何とかとどまっているもののクラスでの成績は下から数えた方が早い。落ちこぼれ一歩手前という感じだ。


 焦った晴子はクラスの外に持ち上げてくれる取り巻きを集め、花札トリオを親衛隊にした。質が駄目なら量でというつもりだろう。

 村瀬鍾子には幼なじみをアピールして数少ないA組の友達のポジションを確保した。今では立場が逆転した鍾子にとっては昔されたことを思えば拒否することもできただろうが、あえてそうはしなかった。敵対する面倒を避けてなのか、小作人根性の抜けない親に言われたからなのかは分からない。


 反対におれは取り巻きには誘われなかった。B組ですでにいじめの的のされている人間を誘う意味を感じなかったのだろう。そしてそれはおれが鍾子をいじめに巻き込みたくないと距離を置いたことで決定的になった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ