表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/512

031 ダフィー・ダックのような女 1

 数日後、廊下で上倉晴子に後ろから声を掛けられた。中学生なのに香水を使っているからすぐに誰か分かった。次に児島が頼ったのはお前か。いよいよ手詰まりのようだな。

「零一、あんたクソ雑魚のくせに何調子にのってんのよ!」

 自分の親衛隊の二人をおれが返り討ちにしたことで焦ったんだろう。ただし同じ花札トリオでも丁字信伍は頭脳労働専門で、晴子から引き出せる親の金が興味の中心だからスタンスがちょっと違うがな。


 それで今度はお前が相手になるということか? そういえば晴子には昔プロレス技の実験台にされたこともあったな。4の字固めとかな。今思うとスカートのままでよくやってたよな。

「なっ、ちょっと何言い出すのよ! そんな昔のことはさっさと忘れなさいよ!」

 ソフト部で日焼けした勝気な晴子が顔を真っ赤にして恥ずかしがる姿はちょっと見ものだ。



 上倉家が大地主の庄屋だったこともあって、晴子の父親の上倉源一は今でもお大尽気取りの「殿様」だ。狩猟が趣味で家にはいくつも剥製が飾ってある。

 一人娘の晴子も「お姫様」で小学生のうちから家来・・を何人も従えていた。そのころのおれはすでにランドセルをいくつも持たされる下僕の役どころだった。拒否しても家来どもに押さえつけられドロップキックやアックスボンバーを食らわされるだけだから諦めて受け入れていた。

 役得と言えばたまにおやつのおこぼれをありがたく頂戴したことぐらいか。パンチラがセックスアピール? 好きな子ほどいじめたい? そんなわけはないだろう。たぶん。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ