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02E 青春金網デスマッチ VS.「荒れ狂うダンプカー」井ノ上琢郎 2
「ハンデだ。ほれ、好きに組ませてやるよ」
井之上が腕を下げたまま近づいてくる。組んだらお得意の怪力で振り回すつもりだろう。そして組むのを嫌がって退がれば周りの奴らの的になる二段構えの仕掛けだ。
それでハンデのつもりかよ。ブヒブヒ言いながら近づいてくるなよ、豚郎。
「ブタじゃねぇ! 殺されてぇのか、クソ雑魚が!」
私はさらに後ずさるふりをする。しかしそこから急反転して児島に突撃する。竹刀を奪い取りそのまま頭に二度三度と打ち下ろす。油断大敵だぞ、小物オブ小物。
「何やってんだ、コラ!」
それには応えず井之上に向き直り竹刀を構える。上段に取るとやつも身構える。
だが私はそれを無視して今度は横にいる別の竹刀を持ったやつを襲う。半端に中段に構えるのを打ち落として胸板に突きを食らわしふっ飛ばす。
さあ、つぎはどいつだ? そう目で訴えると皆が竹刀を放り出す。かしこい判断だな。そうやっておとなしく見ていろ。これでようやく井之上と1対1だ。




