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026 不幸自慢からはじまる友情 4

 遊茶公大が外から帰ってくる。おれがどうだったと聞くと「おお、それなりに使えるようだぞ」との辛口コメントだ。にやけた顔はそうは思ってないようだが。

 その後は3人でケーキを食べたり遊茶小枝子の作ったプラモを見せてもらったりする。また腕を上げたな。よろしい印可を授けよう。


 夕方になり二人にそろそろ帰ると告げる。

「おお、明日学校でな。逃げないでちゃんと来いよ」

 余計なお世話だよ。片付けをしていた小枝子も振り返って(・・・・・)軽く頭を下げた。



 アパートを出て5分ぐらい歩いたところで、追いかけてきた公大がおれに声をかける。息があがっているな。運動不足のくせにいきなり走ったりするからだ(・・・・・・・・・)

「えっ……オレ走ってた? 気がつかなかった……そ、そんなことより……大変なんだよ! 小枝が……小枝がテレビの「すてきな魔法使いGOGOクロワさん」の歌を一緒に歌ったんだよ!」

 本当か? だがうれしいのは分かるが往来でアニメのタイトルを叫ぶのはどうかと思うぞ。

「そ、そんなことはどうでもいいんだよ! 小枝の……小枝の耳……くそっ、息があがってうまく喋れねえ」

 分かったから落ち着け。でもよかったじゃないか。神様って本当にいるんだな。はっはっは。

「何で少し棒読みなんだよ! あっ、ひょっとして零一が何かしたのか? 義足のこともそうだが……」

 いや、そんなわけないだろう。おれはクロワさんじゃないんだぜ。……まあ、錬金術師だがな(小声)。


「そ、そうか……うん、でもまあなんだ。零一には感謝してるんだ。オレにできることなら何でも言ってくれ」

 ほう? 言ったからには守れよ。まず朝に小枝ちゃんと一緒に散歩しろ。刺激や感動は大事だからな。公大も痩せられれば一石二鳥だろう? それとたまに母親に手紙を書いてやれ。あとは……

「まだあるのかよ!」

 ああ、一番大事なことを言って無かったな。おれが買い物して来るまでにご飯を炊いておいてくれ。お祝いに3人で夕飯を食おう。カレーでいいよな。ハンバーグもつけるか?


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