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003 クソ雑魚オタクのバラッド 3

 母さんがぼくを生んでくれたこと、貧乏な生活の中でも大事に育ててくれたことには感謝しかない。祖父の粗末な家での3人暮らしだったが物心ついたぼくは確かに幸せを感じていた。

 しかしぼくがそれに報いる前に母さんは死んでしまった。パート先のスーパーで女の子をかばって車に轢かれたのだ。ぼくが中学に上がる直前のことだった。



 中学に上がって2年目の夏に今度は祖父が死んだ。夏祭りの折り詰めの食中毒が原因で入院していたのだが、ある日容態が急変してそのまま死んでしまった。それで一人取り残されたぼくは日妹家の世話になることになった。


 ぼくが日妹家に引き取られたのは愛情からではない。葬式に乗り込んできて家を漁る人間のどこに愛情を感じろというのか。

 それを画策したのは父親の後妻だった。彼女は結婚しても都会にいたころの豪奢な生活を変えなかった。そんな金を湯水のように使う暮らしを役場職員の給料で賄えるはずがない。善意の振りをして母さんの生命保険や祖父の遺産を狙っているのはぼくにも分かりすぎるくらいだった。

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