015 絶望の先で得られたもの 2
それからも夏休みの日々を私は自分を鍛えることに費やした(宿題は一週間で終わらせた)。
午前中は魔子を取り込む瞑想や自分を【最適化】するためのトレーニングだ。筋トレや柔軟に始まり拳法の套路を練ったりもする。、エアガンやスリングでプリンキングをしたり。木人や武器も作った。やりすぎたが反省はしていない。
昼は「つるみや食堂」に行くか納屋で自炊して食べる。そして納屋の秘密基地も充実させた。
片付けて広くなった所に【再構成】でプレハブ小屋を組み立て、ソファーベッドやミニキッチンを据えた。ラジカセも忘れない。元々電気と水道はあったしな。
トイレはない。汲み取りは面倒だしちょっと行けば公民館もあるからそこを使えばいい。ガレージハウス? そう言うと確かに秘密基地もお洒落な感じになるな。
午後は図書館に行くか錬金術の実践訓練だ。詰め込んだ知識をもとに拾い集めたガラクタを【再構成】で修理したり素材から様々なものを作ってみる。気に入らなければ【分解】してやり直し、いいと思ったものは【収納】する。
他人の作品に触れるのは自分のセンスを磨くことにもなる。何でこんなデザインにしたのか、長さや形や素材を変えるとどんなメリットやデメリットがあるのかを色々試してみる。出来のいいものは中古品屋に売ってもいいが変に目を付けられても厄介だ。
それに金には困っていない。500円貯金があるからな。あらかじめ合金のインゴットを作っておけば1時間で100枚はいける。時給5万円か。夏休みが終わるころにはちょっとした金持ちだな。




